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誘拐作戦 徳間文庫

都筑道夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198947668
ISBN 10 : 419894766X
Format
Books
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

その女は、小雨に洗われた京葉道路に横たわっていた―ひき逃げ現場に出くわしたチンピラ四人と医者ひとり。世を拗ねた五人の悪党たちは、死んだ女そっくりの身代わりを用意し偽誘拐を演出。一方、身代金を惜しむ金満家族に、駆け出しの知性派探偵が加勢。アドリブ任せに見えた事件は、次第に黒い罠を露呈させ始める。鬼才都筑道夫がミステリの枠の極限に挑んだ超トリッキーな逸品。

【著者紹介】
都筑道夫 : 1929年東京都生まれ。10代の頃から小説を発表。推理小説の翻訳にも携わり、早川書房で「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の編集長を務め、「ハヤカワ・SF・シリーズ」の創刊に尽力。61年『やぶにらみの時計』を発表。以後、評論やエッセイでも活躍。2001年に『推理作家の出来るまで』で第54回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。02年に第6回日本ミステリー文学大賞を受賞。03年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • coco夏ko10角

    ひき逃げに出くわしたチンピラ四人と元医者、亡くなった女性そっくりの身代わりを用意し偽誘拐をたくらむも…。悪人だらけでどの言動が嘘でどれが信用できるのか。著者の長編は久しぶりだったけどこれもいいな。

  • やまだん

    道路に横たわっている女を拾った4人のチンピラと、そこに出くわしたもう一人の男。偽誘拐を行うという「誘拐計画」を立てる。そのいきさつを、「ありのままに書くと、迷惑する人がいる。」として、嘘を交えながら、犯行に関係者した二人の人物が、交互に手記を描くという設定。場面転換が多く、やや説明不足。誰と誰が話しているのかなどがつかみにくい場面があり、入り込めず、文体が合わなかった。「信頼できない語り手」系の作品で、何でもアリ。その割には、そこまで驚けず。もっと小技を利かして、驚かせてほしかったとも思う(50点)。

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    都筑道夫の作品は、いつも最後にどこに持っていかれるかわからないのだが、今回も意外なところに連れて行かれた。著者の手のひらで、体よく転がされていた、というべきか。相変わらず凝った構成だ。 登場人物のニックネームのつけかたが「ザ昭和」だ。登場人物「ブタ」の由来は太っているわけでもなく、父親が「豚児をよろしく」という手紙をブタの友人によこしたが、その友人が「豚児」が読めずに「ぶたじ」と読んだ、という経緯だ。今じゃ「豚児」とは言わないだろう。

  • ベルディ/みりん

    2人の作中キャラが交互に記述していく一風変わった1962年の誘拐ミステリー。誘拐なんてハイリスクな犯罪を行うには相応の動機が必要となるが、本作は見事にクリアしていたと思う。天藤真『大誘拐』のようなドタバタ感と犯罪内容のブラックさがミスマッチか…と思いきや、なるほど!遊び心がどこか泡坂妻夫っぽい?と思いつつ都筑道夫の方が先か

  • UPMR

    この作家のミステリは奇をてらったアイデアがプロットに追いついていないという印象が強かったが、これはきちんとプロットが上手くて、面白く読めた。確かに語り手探しの興趣なんかは物語上そこまで機能しているわけではないけど、しろうと探偵の名前を巡るやりとりなどコメディ調の記述はまあ楽しいし、そうした全体的なブラックユーモアみたいな雰囲気が結構技巧的な要素に繋がっていて感心。ある程度見抜けてしまったところはあるし、ラストの急転直下が急ぎ足すぎるとは思うが、相変わらず最後まで凝ったオチをつけているのは気がきいている。

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