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おとうさんのポストカード

那須田淳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065399095
ISBN 10 : 4065399092
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第二次世界大戦中1万人のユダヤ人を救った「いのちの電車」に乗って、お父さんと別れた少年とお父さんの家族愛を描いたおはなし。

1939年2月、ベルリンに住む6歳のヘンリーは、ヒットラー政権のユダヤ人迫害から逃れるため、お父さんと離れてイギリスと暮らすことになりました。
ベルリンではユダヤ人と差別され、イギリスではドイツ人と差別されて傷つくヘンリー。
心の支えになったのは、ベルリンから届く、おとうさんのポストカードでした。

おとうさんが、ヘンリーを思いやって選んだポストカードは、とてもかわいらしくヘンリーの心をなぐさめてくれます。
お父さんが息子を思いやる気持ちが伝わる‥‥愛にあふれた物語。

本当にあったお話にもとづいた戦後80周年記念企画。

巻末に、第二次世界大戦中にドイツからイタリアに子どもたちをおくった「キンダートランスポート」の解説、年表を掲載しています。

【著者紹介】
那須田淳 : 1959年浜松市生まれ。子ども時代を武蔵野と鎌倉で過ごし、早稲田大学を経て、しばらく海外を放浪。28歳のとき『三毛猫のしっぽに黄色いパジャマ』(ポプラ社)で作家デビュー。『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店)で、産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞を受賞。翻訳も『ちいさなちいさな王様』(講談社)など数多く手がける。95年にベルリンに転居し、今も年の半分はドイツにいる。和光大学、清泉女子大学非常勤講師

中村真人 : 1975年横須賀市生まれ。10代のころからベルリン・フィルに憧れ、早稲田大学在学中は交響楽団に所属。2000年にベルリンに移住し、現在はフリーライターとしてクラシック音楽や歴史、戦争とその記憶の継承などについて執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ☆よいこ

    分類361。「いのちの列車」キンダートランスポートとは、ナチスの驚異から命を救うため、赤ちゃんから十七歳までのユダヤ人が、ドイツからイギリスに受け入れられた活動。約一万人の子どもが助けられた▽ベルリン生まれのハインツは、弁護士の父に見送られキンダートランスポートの列車に乗り、イギリスのウェールズに行く。父からたくさんのハガキが送られてきた。ハインツはヘンリーと呼ばれ、次第にドイツ語を忘れていく▽実際のハガキと手紙が収録されている。”異なる文化の人びとにたいして、寛容さ、理解、共感を示すことができるならば”

  • モモ

    第二次世界大戦直前、ドイツに住むユダヤ人の子どもたち約一万人がイギリスに送られて助かった「いのちの列車」。その列車で助かったハインツ(イギリス名でヘンリー)の実話をもとに作られた一冊。死の列車でアウシュヴィッツなど東に送られて殺されたアンネ・フランクの話と真逆の話。丁寧なドイツ語で愛のこもったカード。息子がドイツ語を忘れてからは英語で書かれている。ヘンリーの写真はイギリスに行く直前に買った大きめのコートを着た姿。父の愛がつまっていて涙が止まらない。歴史も分かりやすく描かれ、多くの人に読んでもらいたい一冊。

  • KAKO

    読友さんの感想からの読書。アンネ・フランクが乗ったのは東に向かう「死の列車」、ハインツ(ヘンリー)が乗ったのは西に向かう「いのちの列車」…知らなかった、こんな、ナチスの脅威からユダヤの子ども達を逃す試みがあったなんて。6歳でイギリスに渡ったハインツは、優しいホストファミリーの元で、ヘンリーになり、ドイツ語も忘れ、命の危険はなく暮らしていけた。けれど、この本から伝わってくるのは、子どもを思う強い父の愛情だ。その後の父の運命を知ると一層、父の綴るはがきの行間から、計り知れない愛情と苦労が読み取れて胸がつまる。

  • Cinejazz

    1939年2月、当時6歳のぼく(ハインツ・リトヴィッツ)は、ユダヤ人迫害から逃れるため、お父さんが手配してくれた列車で、生まれ故郷のドイツから列車で、ひとりイギリスに向かった…。 ホストファミリ−として迎えてくれた、南ウェ−ルズのフォーナ−夫妻のお世話になりながら、心の支えになったのは、ベルリンから届く、息子を思いやる父親のポストカードだった…=@第二次世界大戦の直前、一万人のユダヤ人を救った「いのちの列車」(キンダ−トランスポ−ト)に乗った少年と家族の絆を描いた、愛と哀しみの実話。

  • にたいも

    ナチスの迫害から逃れるためにユダヤ人の子どもたちをイギリスへ避難させた「キンダートランスポート」。1939年の冬、6歳のハインツはオランダを経由し汽車と船を乗り継いでウェールズの農家に預けられる。そこに届く、父からの愛のこもった丁寧な字の葉書。実在のハインツの体験を基に、フィクションとしてまとめた物語。/イギリスに慣れたハインツがドイツ語を忘れ、父の電話に答えられない場面に胸が締め付けられる。/路に埋め込まれた「つまずきの石」は、亡くなった人だけでなく、生き延びた人のことも記していると初めて知った。

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