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習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン Php新書

遠藤誉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569853901
ISBN 10 : 4569853900
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
December/2022
Japan

Content Description

習近平はなぜ異例の政権三期目を狙ったのか。理由は二つ。「父を破滅させた〓小平への復讐」、そして「米中覇権競争で一歩も退けないという思惑」である。習近平の父・習仲勲は〓小平の策謀によって失脚し、16年間の投獄・軟禁・監視を余儀なくされたのだ。さらに著者は新チャイナ・セブンを仔細に分析し、とんでもない事実を発見する。序列6位の丁薛祥の経歴が異様すぎるのだ。これは彼が習近平の後継者であることを暗示しているのか…!?他にも、独自の宇宙ステーションを開発した習近平の狙い、不動産価格高騰の驚くべき理由など、日本のメディアが伝えない真実を語る。

目次 : 第1章 習近平と新チャイナ・セブン/ 第2章 習近平はなぜ三期目を狙ったのか―その一:父の仇を討つため〓小平を乗り越える/ 第3章 習近平はなぜ三期目を狙ったのか―その二:アメリカに潰されるな!/ 第4章 決戦場は宇宙に―中国宇宙ステーション稼働/ 第5章 ゼロコロナ政策を解除すると死者多数/ 第6章 習近平が抱える中国の国内諸問題/ 第7章 習近平外交とロシア・リスク

【著者紹介】
遠藤誉 : 中国問題グローバル研究所所長。1941年中国吉林省長春市生まれ。国共内戦を決した「長春食糧封鎖」を経験し、1953年に日本帰国。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kawa

    マスコミで喧伝される中国論と一線を画す言説が興味深く面白い。極めつけは台湾問題。「中国は台湾平和統一を望み、アメリカは武力攻撃をしてほしいと願っている」と主張。アメリカ側は軍事紛争で中国の経済力を削ぎたい。一方、中国から見ると経済力で台湾を圧倒しての統一がリーズナブルでベスト、なるほど…。陰謀論めくがウクライナの戦禍が結果として米国などの旧世代兵器の在庫一掃に貢献して、軍需産業活況に繫がっている可能性から連想すると、有り得ない妄想と言いきれないかも知れない。

  • やましん

    トップポイントで概略だけ確認。年始あたりの表現者クライテリオンで遠藤氏の寄稿があり、本書についても触れられていたので内容は何となく覚えていた。SNSだと扇動的な嫌中論が跋扈している印象だが、本書は中国内外の情勢に基づいて中国現政権の思惑を分析しようとしているので安心して読めると思う。本書の他に内田樹先生の日本辺境論なんかも日本と中国の関係を読み解く上では書かせないテキストだったかと。(内田樹先生の同書が日本以外でもリーダブルであることの傍証として、確か当の中国から同書の訳書のオファーがあったらしい)

  • 西

    私が仕事関係で中国に関わっていたころ、習近平が中国のトップになった。そのころは李克強などと比べて政治基盤が弱いはずだったのに、今や誰も逆らえないほどの地位となってしまったのが恐ろしい。しかしこのまま失脚することなくいけるのだろうか。アメリカが、中国に台湾進攻をさせようとしている、というところまでいくと陰謀論的に感じるけど、今後どうなっていくか、かなり注目される。対岸の火事ではないけども

  • 新父帰る

    2022.12刊。現代中国を知りたい時はこの人に聞く。勿論、興梠氏もいるが。この本は表題にある様に習近平の三期目の狙いについて書いてあるが、その根底には「日本メディアによる、日本人の耳目に心地よい、日本人だけに通じる中国論」を排すという気持ちが込められている。驚いた事は、日本国内で報道されている中国と現実の中国との格差だ。何か、著者自身が習近平の生い立ちに共鳴しているかのような錯覚に陥る。それは著者自身の幼少時の壮絶な体験に関係しているのではないかと想像する。ウクライナと中国が核協定を締結していたとは!

  • ゾロりん

    色々勉強になった。果たして覇権国家の座は今世紀中にアメリカから中国に変わるのか。作者の意見が強いような。

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