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ISBN 10 : 4305709023
Content Description
「女性のつくった恋の歌としては最も優れたものだと、私は思っています」詩人・大岡信氏にそういわしめた鮮烈な二十九首。
目次 : 託馬野に生ふる紫草衣に染めいまだ着ずして色に出でにけり(巻三・三九五)/ 陸奥の真野の草原遠けども面影にして見ゆといふものを(巻三・三九六)/ 奥山の岩本菅を根深めて結びし心忘れかねつも(巻三・三九七)/ 水鳥の鴨の羽色の春山のおほつかなくも思ほゆるかも(巻八・一四五一)/ 朝毎に我が見る屋戸のなでしこが花にも君はありこせぬかも(巻八・一六一六)/ 我が形見見つつ偲はせあらたまの年の緒長く我も思はむ(巻四・五八七)/ 白鳥の飛羽山松の待ちつつそ我が恋ひ渡るこの月ごろを(巻四・五八八)/ 衣手を打廻の里にある我を知らにそ人は待てど来ずける(巻四・五八九)/ あらたまの年の経ぬれば今しはとゆめよ我が背子我が名告らすな(巻四・五九〇)/ 我が思ひを人に知るれや玉櫛笥開き明けつと夢にし見ゆる(巻四・五九一)〔ほか〕
【著者紹介】
遠藤宏 : 1936年東京都に生まれる。1961年東京大学文学部国語国文学科卒業。1967年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻。博士課程修了。現在、成蹊大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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しゅてふぁん
読了日:2019/04/30
双海(ふたみ)
読了日:2023/02/28
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