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風さわぐ北のまちから 少女と家族の引き揚げ回想記

遠藤みえ子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784333028733
ISBN 10 : 4333028736
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一九四五年、日本の敗戦により、それまで日本の統治下にあった朝鮮で暮らしていた日本人は、激動に見舞われました―。十一歳のれい子と家族は、朝鮮半島を二分した“三十八度線”の北側の町に取り残されます。母と六人の子どもたちが生き抜き、日本へ帰るまでを描いた奇跡の実話。

目次 : 第1章 藍湖は今(一九四五年十月初め)/ 第2章 キムおじさん(一九四五年十一月末)/ 第3章 オコリーさんの影(一九四五年十二月末)/ 第4章 ピルヒのオンマ(一九四六年三月末)/ 第5章 脱出まで(一九四六年五月〜十月)

【著者紹介】
遠藤みえ子 : 釜山生まれ。6歳で倉敷へ引き揚げる。東京女子大学英米文学科卒。吉祥女子高校、都立高校で計33年間、恵泉女学園短大、東京女子大学で計17年間、非常勤講師として勤務。『スージーさんとテケテンテン』で、小川未明文学賞優秀賞を受賞。日本児童文学者協会会員。日本こどもの本研究会会員。バオバブ同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちょろわん

    引き揚げの時の様子が6歳だった作者ご本人しか書けない強さと確かさで描かれている。今につながるいのち。日本。歴史。朝鮮の人々との繋がり。

  • You

    2023県課図中学■夏が近づくとこういう本を読みたくなる。子供の頃にも幾多の平和読み物に触れてきたけど、80年前の人と本を介して時を超えて通じる感覚は大人になってからついたと思う。敗戦後、朝鮮に残された母子7人の暮らしと引揚げを描いた物語。図書分類の基準だと創作の扱いですが、姉の目から見た世界を妹の立場から推考しながら書いた実話作品です。かつて統治していた朝鮮に残されるというのは辛い体験だったはずだが、加害者意識にも被害者意識にも偏ることなく、見たままの、人と人の日常を遺してくれたことに感謝を感じる。

  • ミネチュ

    著者はまだ5〜6歳の子どもで、本当に大変だったのは著者のお母さん。お父さん(夫)は終戦直前に徴兵され、お母さん一人で6人の子どもの面倒をみなければならず、しかも終戦時にそれまでの財産はすべてなくなりほとんど無一文。本当に大変だったと思います。 そんなに親しくもなかったうえ、日本人をかくまうとひどい目に遭うこともあったにもかかわらず、著者ら家族をしばらく住まわせてくれた隣人のオモニの 「汝の、隣人を、愛せよ、と聖書にある。たいへん、たいへん、むつかしいです」 という言葉が印象的でした。

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