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連鎖する大地震 岩波科学ライブラリー

遠田晋次

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000296045
ISBN 10 : 4000296043
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2013
Japan

Content Description

大地震は長年蓄積された地殻のひずみが解放される現象です。では、その直後には大地震は起こらないと安心してよいのでしょうか。むしろ逆に周辺部で誘発されることを本書は主張します。東北地方太平洋沖地震を例にその前後で何がどう変化したのか。どこに大地震の可能性・切迫性があるのか、首都圏の危険度などを最新の観測事実とともに考えます。

目次 : 1 東日本大震災の衝撃(超巨大地震による超巨大な地殻変動/ 震災後活発化した東日本の地震活動 ほか)/ 2 ピラミッド型『地震組織』―巨大地震が支配する世界(地震のマグニチュード/ 地震の統計学的性質(その1)―グーテンベルク‐リヒター則 ほか)/ 3 傷だらけの日本列島(薄皮一枚の脆い大地/ 変動帯としての日本列島の歴史と甦る断層 ほか)/ 4 今後どうなる列島の地震活動(予知可能と説明可能の大きな隔たり/ 終息を遅らせる余効変動 ほか)/ 5 首都圏の地震危険度(四年で七〇%の衝撃と首都圏の地震発生確率/ 東京に被害を与えたこれまでの大地震 ほか)

【著者紹介】
遠田晋次 : 1966年宮崎県生まれ。東北大学理学博士。電力中央研究所、東京大学地震研究所、(独)産業技術総合研究所活断層研究センター、京都大学防災研究所を経て、東北大学災害科学国際研究所教授。地質学・地形学と地球物理学の境界領域を開拓しつつ、地震防災に貢献できる研究者をめざしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • calaf

    地震の発生機構に関して、結構すっきりと理解できた印象。最新の成果(関東フラグメント仮説)も含まれているので、今後どう扱われていくか微妙な事も書いてあるものの、全体的には筋が通った説明で、読む価値のある本かな。特に関東をはじめ東日本の人はよく理解しておいた方が良い内容かも。

  • 本命@ふまにたす

    主に東北地方太平洋沖地震を題材に、それが日本の他の活断層に与えた影響などを検討し解説する一冊。通常の新書などよりやや専門性の高い内容となっているが、それでも読みやすくまとめられている。

  • 林克也

    地震の起こる仕組みをわかりやすく解説した良い本です。いままで、扇情的な情報と隠ぺい情報とで見えなかった情報が見えてきました。特に、モーメントマグニチュードという考え方が”地震”を捉えるとてもよい手法だと思います。私の、大地震に対する心構えがワンランク上がった気がします。

  • 鏡華月

    過去の地震からデータを読み解いて、今後の地震について予測するような内容。日本が地震国ということがよくわかる。場所によっても地震発生の頻度が違い、起きやすい場所がわからるで読んで損はない。

  • aochama

    東日本大震災後、日本の地震活動はどうなるのかについて地震の基礎から最新の知見をデータを示しつつやさしく解説しています。関東地方の地下の秘密(関東フラグメント仮説)など興味は尽きません。正しく災害を恐れるための豊富な材料がこの一冊に詰まっています。100ページ強とお手頃なボリュームというところもうれしいです(^_^)/これまで地震に興味がなかった方にもオススメです。

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