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壬申の乱 天皇誕生の神話と史実

遠山美都男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121012937
ISBN 10 : 4121012933
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1996
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    作者の推論も含めて語られる。最後の戦いが、今の滋賀の瀬田であり、水戸の光圀は、負けた側の大友皇子の最期の地はこのあたりだとし、彼が大友皇子の名誉回復ともいえる事をした。作者は、山崎の戦いは滋賀ではなく、大山崎🟰明智光秀と羽柴秀吉が戦った場所と唱えている。天皇と自ら名乗ったのは、勝った側の大海人皇子が最初であり、彼は一代限りのつもりで使ったのではないかと、

  • Willie the Wildcat

    皇位継承を巡る禍根。片や出家、片や王道。天智天皇の崩御で、後継者問題に点火。初動の判断の誤りの根底にある”縁”を含めた結束力の欠落、倭古京喪失による戦略の迷走、高安城を占拠後の次の一手の戦術の落ち度、以上3点が王道破綻の主原因。歴史的に興味深いのが『異形の王』。意図的か偶然か、(結果的にも)前者であれば大海人皇子の先見性が光る。『庚午年籍』の齎したアイロニーも印象的。仏作って魂入れず、という感。因みに、大海人皇子の”合言葉”の解説に垣間見る著者の歴史への思い入れ。しっかり”熱”を感じさせて頂きました。

  • スター

     馴染みのない時代なので、読むのに苦労しました(^◇^;) 天皇とは、道教の世界観で最高の神格をあらわす称号で、具体的には北極星を指すのは初めて知りました。  唐の高宗が一時期採用したのも初めて知りました。

  • Koichiro Minematsu

    天武・大友の王位継承上の対立が、なぜこのような大規模な戦争に発展したのかという問いに明確に答えている。律令国家に向かおうとするその前で人間関係の妙がなすものだ。史実をどうみるかということを学んだ。

  • bluemint

    古代最大と言われる内乱だ。従来より皇族による大王の座を巡る争いは、女帝から譲位を引き出すために行われることが多い。違っているのは2年前に実施された戸籍調査の庚午年籍に基づき両陣営が徴兵をおこなったからだ。また、大海人皇子が表舞台から一歩引いたことで、大友皇子との争いから超越した立場に自分を置いたため、従来の大王とは次元の異なる王となり、呼び名も「天皇」とした。兵の進め方などよく分析してあるが、人の名前と関係が複雑すぎた。

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