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落日の門 連城三紀彦傑作集 2 創元推理文庫

連城三紀彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488498122
ISBN 10 : 4488498124
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

名匠・連城三紀彦が紡いだ数多の短編群から選り抜いた傑作集第二巻。直木賞受賞以降、著者の小説的技巧と人間への眼差しにはより深みが加わり、ミステリと恋愛小説に新生面を切り開く。文庫初収録作品を含む本巻では、著者の到達点と呼ぶべき比類なき連作『落日の門』全編を中心に、円熟を極めた名品十六編を収める。著者の全貌が把握できるとともに新たな視座を提示する全二巻。

【著者紹介】
連城三紀彦 : 1948年愛知県生まれ。早稲田大学卒。78年「変調二人羽織」で第3回幻影城新人賞を受賞、79年に初の著書『暗色コメディ』を刊行する。81年「戻り川心中」が第34回日本推理作家協会賞を、84年『宵待草夜情』が第5回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『恋文』が第91回直木賞を受賞。96年『隠れ菊』が第9回柴田錬三郎賞を受賞。2013年没。翌年、第18回日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    連城さんの2冊本の傑作集の後半のものです。他のアンソロジーなどにも収められている「ゴースト・トレイン」から始まり、連作集(ある意味長編ですが)の「落日の門」、最近の傑作の「小さな異邦人」までとキネマ旬報に収められた映画の鑑賞文が収められていて堪能しました。とくに「落日の門」は文庫にもならずに約30年前に単行本で読んだだけでしたので、昭和の2.26事件からのスピンアウト的な作品で印象に残っていました。ミステリーと恋愛をうまく組み合わせています。

  • geshi

    一般小説へと向かったように見えるけれど、エッセンスを確かに持ちながら研ぎ澄まし、最終的にはミステリと一般小説の枠を超える所まで行っている。表題作『落日の門』の『夕かげろう』における誰かの身代わりというペルソナ性は連城作品のテーマと言っていいし、『家路』の普通なら実現不可能なトリックを抒情の中でやってのけてしまう途轍もなさ。『それぞれの女が…』の映像的カッティングが生むよくできたパズルのような驚き。『小さな異邦人』どこかユーモア漂う語り口に連城全部入りの誘拐ミステリの極致。

  • ぐうぐう

    連城三紀彦傑作集の第二巻は、直木賞受賞以降の作品が収録されている。連城と言えば、凝りに凝った技巧と叙情を融合させた作風の印象が強いが、ここに収められた後期の作品群を眺めると、トリックよりも叙情にシフトしていく作家の明確な姿勢が見えてくる。とはいえ、読者を喜ばせようとするサービス精神がどんでん返しを導く、そんな貪欲さも決して忘れてはいない。冒頭に収録された「ゴースト・トレイン」からして、驚きの作品だ。(つづく)

  • 乱歩太郎

    落日の門、読了。 出版業界の知人から、凄くオススメされた一冊。今まで、文庫では存在していなかった連城三紀彦の隠れた大傑作、落日の門が文庫になったから。と… そして、読みました。表題の落日の門は二二六事件に関わった人間模様をテーマにした作品。表現が美しくて、そして評判通りホワイダニットの大傑作でした。伏線回収と、良くこんなこと考えるなぁ…とプロットが好み過ぎました。他の収録作も粒揃いで、大好きな「小さな異邦人」、赤川次郎の「幽霊列車」に加筆したような「ゴーストトレイン」など連城三紀彦作品をかなり楽しめます。

  • Ribes triste

    一番読みたかったのは入手困難だった「落日の門」。愛憎渦巻くの連作短編は、ドラマチックで読み応えがありました。連城さんの傑作集はこれで完結。もっと読みたかったので残念です。

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