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恋文 私の叔父さん 新潮文庫

連城三紀彦

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101405209
ISBN 10 : 4101405204
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2012
Japan

Content Description

マニキュアで描いた花吹雪を窓ガラスに残し、部屋を出ていった歳下の夫。それをきっかけに、しっかり者の妻に、初めて心を許せる女友達が出来たが(「恋文」)。二十一の若さで死んだ、姉の娘。幼い子供を抱いた五枚の写真に遺された、姪から叔父へのメッセージとは(「私の叔父さん」)。都会の片隅に暮す、大人の男女の様々な“愛のかたち”を描く五篇。直木賞受賞。

【著者紹介】
連城三紀彦 : 1948(昭和23)年、愛知県生れ。大学在学中、『変調二人羽織』で「幻影城」新人賞受賞。’81年、『戻り川心中』で日本推理作家協会賞受賞。’84年、『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞受賞、同年、『恋文』で直木賞受賞。’96(平成8)年、『隠れ菊』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ショーケンをモデルにして描かれた「恋文」...

投稿日:2021/06/25 (金)

ショーケンをモデルにして描かれた「恋文」を目あてに購入。短編ながらも優しくも我儘な登場人物たちに最後は泣かされる。独身時代に観た映画も家族の居る現在改めて鑑賞したくなった。

UG さん | 埼玉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • chantal(シャンタール)

    全然綺麗でもロマンチックでもないんだけど、なんとも切なく、余韻を残す恋愛短編集。どれも普通の恋愛モノではなく、書かれた時代もあるので、なんとも昭和の匂いのする、世間の片隅でひっそりと生きている市井の人々のお話と言ったところか?それにしても、いつの時代も、やっぱり最後に強いのは女性なのかなって思ってしまう。表題の「恋文」なんて、それでいいの?それを許しちゃうの?って、拳を握りしめてしまった。「紅き唇」は幾つになっても女性には永遠の乙女心があるのだな、としんみり。「十三年目の子守唄」も暖かな余韻が残る秀作。

  • shizuka

    年下の夫に寛大すぎる妻とわがままを突き通す夫、一見なんとも後味が悪い関係性だけれど、それを覆す究極の愛が描かれている。難しい、実に難しい判断だけれど妻はよくやった。そして最後の夫への言葉。受け止めろよ夫。2話目、亡くなった妻の母、義母とある男の物語。この話が一番好きだ。集まってみれば全員他人である登場人物が労り合って、気遣い合って人生を歩もうとしている。義母の奥ゆかしい去り方。そして男の新しい妻になろうとしている女のさりげない優しさ。みんなが思いやりを持ち寄れば家庭は築ける。3人笑い合っている絵が浮かぶ。

  • hirune

    恋文ーこの夫は何回奥さんを泣かせたら気が済むのさ。この我慢強くてお人好しな奥さんに、もう無責任なことも裏切りも無神経さも不義理も全部一生分やっちゃったんだから、この後は死ぬまで償っていきなさいよ!またはこんなバカ男は捨てちゃって、息子を立派に育て上げて、息子夫婦と孫達に囲まれて楽しく暮らすのも良いね。奥さんは辛い思いをしたから誰とも上手くやっていけそうだもの。夫婦の片方が出来過ぎだともう片方はろくでもなくなるものなのかなぁ。ところで、美容院ではカミソリを使うことは認められてないと思いましたよ。(ピエロ)

  • カノコ

    何度目かの再読。どうしてここまで、心を掻き乱されてしまうのだろう。ぐちゃぐちゃになってしまった。言葉にすればきっと嘘になってしまう、そんな誰かの強がりを、意地を、衝動を、愛情を、本物よりも却って生々しいフィクションの力で切り取って描いている。造花の蜜の甘さ、そして美しさ。息ができなくなるくらい好きだ。何度繰り返し読んでも瑞々しく傷ついてしまう「紅き唇」にほろ苦く泣き、「私の叔父さん」の大人の覚悟と矜持に打ちのめされて泣いた。大人の恋はどこまでも面倒だ、それでも彼らの嘘がきっと誰かへ向けた愛なのだ。

  • 大阪のきんちゃん2

    第91回直木賞受賞、5つの短編集。本の題名に従って「恋文」「私の叔父さん」の順に先ず読んでみました。 元カノが余命ないからって女房にぶっちゃけたり、昔愛していたけど叶わなかった姪の忘れ形見とまたおかしくなるとか凄い設定だナーと思いながらも、ある意味ミステリー仕立てですっかり引き込まれてしまいました。 透き通った人情モノではありません。どこか濁ってる、でも紛れもない人情モノ。鉄幹や藤村のフレーズが印象的。 他の作品も、口紅とか実の息子だったとか後ろめたさをひっくり返す結末だったりしてなかなか良かったです。

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