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よって、初恋は証明された。 -デルタとガンマの理学部ノート 1 電撃文庫

逆井卓馬

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784049156461
ISBN 10 : 4049156466
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

 思うに〈青春〉というのは、よくできた推理小説のようなものだ。
 失われてしまった恋愛成就の桜の謎。部活勧誘の小さな違和感。巨木の樹齢に秘められた物語。密室で消えたハムスター。壊れかけの生物部に捧げられた、高校生たちの切実な決断。
 無関係だと思われたひとつひとつの因果はどこかでつながっていて、あとから振り返って初めて俺たちはそれを〈青春〉と認識する。そこでようやく気付くのだ。見落としていた大切なことに。

 これは、科学をこよなく愛する高校生たちが日常で直面する数々の謎に挑む、綱長井高校「理学部」のささやかな活動記録。
――そして、一つの初恋が解き明かされるまでの物語である。

【著者紹介】
逆井卓馬 : 1996年東京都生まれ。『豚のレバーは加熱しろ』にて第26回電撃小説大賞“金賞”を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 雪紫

    理系に力を入れた高校を舞台にした「豚レバ」コンビによるファンタジーもオカルトも一切ない日常の謎✕理系ミステリ(青崎さんの推薦文に納得)。知識必須の謎も強いけどキャラと新歓の部活巡り、後ミニトマトが楽しんで描いてる感強くて見て楽しい。でもその分魔物の絵面が強過ぎる・・・。タイトルの表題は綺麗に回収されていったけど果たしてシリーズが続いていくうちにその過程の式がどんなのを見せるか、気になるところですね( ̄ー ̄)ニヤリ。後犬猿の仲の彼から俺以外に負けるんじゃねぇオーラを感じるところも(取り巻きわかってそう)。

  • オセロ

    作者買い。面白かったですね。 裏山にある桜の木の伝承、イチョウの樹齢から絵に隠された秘密、生物部室から消えたハムスターなどの謎を科学的に考察していく今作。日常ミステリーとしてはもちろん、キャラクター達を魅力的。 終盤で一連の出来事の裏に関する秘密が明かされ、ようやくラブコメとしての進展が見られて続きも楽しみです。

  • 芳樹

    【BW】傑作『豚のレバーは加熱しろ』の作者・逆井氏だから間違いないという期待に加え、シンプルながら惹きつけられる標題と、『豚レバ』のイラスト担当・遠坂氏による美麗な表紙に魅了され手に取り大正解。高校の理系の部活である『理学部』を舞台に、主人公・出田とヒロイン・岩間たちが、『科学的』な視点に基づいて日常のふとした謎に挑むことになる学園青春ミステリでした。シリーズ全体の導入部といった今回でしたが、標題にある『初恋』に至る物語が、これからどのように描かれていくのか、大いに気になる期待の新シリーズです。

  • よっち

    科学に好奇心旺盛な岩間理桜と印象的な出会いを果たしたデルタこと出田樟。科学をこよなく愛する高校生たちが日常で直面する数々の謎に挑む青春ミステリ。鮮烈な出会いを果たしながら、なかなか距離が縮まらない2人の関係も絡めながら向き合う失われた恋愛成就の桜の謎。部活勧誘の小さな違和感。巨木の樹齢に秘められた物語。密室で消えたハムスター。全てが繋がってゆく因果から見えてきた切実な決断。受け入れがたい事実があってもそれがかけがえのない出会いであったことには変わりなくて、らしさを尊重しあえる2人の結末はとても素敵でした。

  • わたー

    ★★★★★面白かった。理学系に造詣の深い少年少女が、日常で起こった些細な違和感、謎に対し科学的なアプローチから真相を詳らかにしていくライトミステリ。物語における理系としては、数学や物理学のほうがメインになりがちなイメージがあるが、生物学、それも植物生態学を主に扱っているところがこの作品の一番のポイントだろうか。私の専攻する工学とは別ベクトルの分野なので新鮮に読ませてもらった。持っている知識をそのまま使うのではなく、その知識を応用することで現実に対してアプローチをする、知恵を使っているところが良かった。

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