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この青春に、別解はない。 -デルタとガンマの理学部ノート-2 電撃文庫

逆井卓馬

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784049162288
ISBN 10 : 4049162288
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

 生物部に入った出田たち四人が発見した、50年前の怪しげな報告書。かつての部員たちが「天狗の怪異」とされる現象を科学的に調査したというレポートからは、なぜか肝心の結論部分が抜け落ちていた。まるで後輩たちに向けて、続きを調べろと訴えるかのように。

 失われた真相を確かめるべく、連休を利用して実地調査を敢行する四人。森を探索し、夜の神社を歩き回り、宝物殿に伝わるミイラさえも観察しながら、伝説を科学的に検討する二泊三日の合宿が始まった。

「こんな調査がしてみたかったんだ。同い年の、同じ趣味の人たちと」

 それは紛れもなく理系の青春だった。しかし怪異の真実を追う中で見えてきたのは、彼らの日常を壊しかねない不穏な秘密で――?

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Book Meter Reviews

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  • 雪紫

    「天狗の正体について」。科学的視点で解釈されたはずのレポートの結論は抜け落ちていた。結論を知るため、生物部はフィールドワークを開始する。コミカライズを含めれば逆井さん3ヶ月連続出版!しっかりとした民俗学的フィールドワークの科学的解釈が途端に物騒かつきな臭いものになるのなんなんだ・・・(白目)。昔も今も日知くんを駆り立てた怒りと真意が明らかになる「あの一行」。ゾッとするとともにまさしくこの話が「青春ミステリ」だったのが明らかになる煌めきよ・・・このまま眩しくあれ。

  • よっち

    生物部に入った出田たちが発見した50年前の怪しげな報告書。なぜか肝心の結論が抜け落ちていて、その真相を確かめるべく実地調査を敢行する第2弾。天狗の怪異とされる現象を科学的に調査したレポートの続きを調べるべく、連休を利用して森を探索し、夜の神社を歩き回り、宝物殿に伝わるミイラも観察しながら、伝説を科学的に検討する二泊三日の合宿。そんな楽しいフィールドワークの中で、彼らの日常を壊しかねない不穏な兆候を見出していく展開で、真相を追ううちに思わぬ事態に発展する中で覚悟を決めていく何ともほろ苦い結末が印象的でした。

  • 和尚

    科学に民俗学の組み合わせは好きすぎます。 前半は少しほのぼのとしたお話。それも面白かったのですが、何より後半の禁足領域に踏み入れ、想定して調べては更に明かされていくワクワク感がとても良かったです。一巻の雰囲気とはまた一味違った二巻でしたが面白かった。三巻も益々楽しみです。

  • わたー

    ★★★★★面白かった。高校生たちの理系青春ミステリだと思って甘酸っぱさを噛みしめながら読んでいたら、ガッツリ社会派ミステリへとシフトしてアイエエエエエエエエエ……となったものの、作品としては完膚なきまでに面白いのが狡い。主人公たちが2年生のときの生徒会長選挙にて、立候補者を誹謗中傷する貼り紙が貼られるという事件が起きた。そこに書かれていた「天狗祭事件」に関する出来事を描く2巻。主に語られる時間軸は1巻の続きだが、現在から過去を追想する構成になっている点は1巻と同様。

  • 冬野

    シリーズ第二弾。もはや日常の謎ではないものの面白かった。前作は連作短編だったが今回は長編で、甘南備に焦点が当たる。前半のフィールドワークは純粋に楽しそうだし、こういう知識と実際の現象が綺麗に結びつく体験ができたら知的興奮が止まらないだろう。挿絵の仕掛けというかインパクトもすごい。好き。後半はうって変わって不穏な空気感。闇に向かって突き進むような緊張感があり、高校生に何を背負わせるんだ!という気持ちになった。今回も帰結はほろ苦いもので。でも温かさもあり、今巻から登場した日知のことを好きになった。星4.5/5

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