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筑前化物絵巻

近藤瑞木

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309229706
ISBN 10 : 4309229700
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大人気テレビ番組『開運!なんでも鑑定団』で登場、話題騒然!
福岡の旧家で発見された「荒木家妖怪絵巻」待望の書籍化。
コワくてユーモラスな、新種妖怪40体以上掲載!
■京極夏彦(小説家・印刷博物館館長)
「この絵巻に描かれた魅力的な異形たちの絵はキャラクターではない。」
■『筑前化物絵巻』とは?
2023年7月、大人気テレビ番組『開運!なんでも鑑定団』*で紹介され注目を集めた、新発見の妖怪絵巻。
安政4〜6年頃(1857〜59)成立、作者は福岡・黒田藩の武士で、二日市温泉(筑紫野市湯町)在住だった人物と推定されている。
奇談を好む作者が、自らの体験や伝聞を元に文と絵を記したという体裁で、40体以上の新種妖怪が登場。
筑前の地域色が濃く、既存の妖怪絵巻の主流派絵画と異なる系統に属し、学術的にも稀少で画期的な発見となる。
本書は、その『筑前化物絵巻』諸本の一つ、福岡の旧家・荒木家に伝わる「荒木家本」を書籍化したものである。
*テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』毎週火曜夜8時54分〜(放送:株式会社テレビ東京/制作:株式会社ネクサス)。2023年7月4日(火)放送回に本絵巻が登場、大きな話題を呼んだ。
■目次
○奇譚より生ずるもの 京極夏彦
○凡例
○筑前化物絵巻 化物画図+現代語訳
巨大蝸牛/銭蛇/眼から光を放つ異獣/明烏塚の異獣/チョコ(チョコサイ)/?蟹(ヨウフク)/綱切烏賊/異形の海女/異形のものと蝮蛇の喰い合い/異形の鰒/琵琶湖の異獣/天狗渡り/荊大学(山黒様)/洞窟の異人/酒盗鳥/白き鼈の如きもの/烟の如き怪物/和合神/海象(サギリ)/海士海獣に追われる/怨念の鶏/義犬塚/黒き渋紙の如きもの/生?の亡霊/異形の男子/震鳥/青き蝶の如きもの/奇人源水/鷺男惣介/天狸/米搗/小金山の異獣/満、怪物に血を吸われる/蟹の床の異形/僧の怨念/星蝙蝠/化物一家/禁狐/内野の狐/生の松原の狸 前/生の松原の狸 後/聖福寺仙国T師の鷽の讃
 縮小全図+全文翻刻
翻刻注
○資料 早稲田大学図書館蔵『化物絵巻』縮小全図
○『筑前化物絵巻』解説 近藤瑞木
〇編者あとがき
*編者による現代語訳・全文翻刻・翻刻注・解説を完備。
さらに縮小全図の影印部分と翻刻文を対照可能に配置。研究者・愛好者必携の内容。
*並製ホローバックPUR製本を採用し、鑑賞に向く広開可能な造本を実現。

【著者紹介】
近藤瑞木 : 東京都立大学大学院日本文化論教室教授。1967年横浜市生まれ。日本近世文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。 『開運!なんでも鑑定団』で紹介された「荒木家妖怪絵巻」の書籍化とのことです。ユーモラスで少しエロい化物が40体以上登場します。京極 夏彦の序文もGOODです。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229706/

  • 優希

    異形の妖の絵図と共に様々な奇譚を味わえて興味深かったです。妖怪絵図というより「奇譚集」という印象でした。

  • あたびー

    2023年に鑑定団に出て話題になっていたらしい巻物が本になって上梓された。早稲田大学にも抜粋されたものがあるそうだ。持ち主は福岡在住の代々続く医家だそうで、底本は不明だが複写されたものが伝えられたらしい。全38話で耳嚢の様に聞いた(一部筆者自身が見たものも)話を書き留め、挿絵をつけてある。年代は安政4〜6年で保存が良く、絵の色彩も美しい。何よりそこに描かれた化物、怪異は全く新しいもので、時に昆虫や甲殻類などの姿を取りながらオリジナリティに溢れている。そして可愛い。特に惹かれたのが、イイダコを串に連ねたよう

  • スプリント

    化物絵巻 ちょっと大人な絵もあり。 実在の生物から想像を膨らませたであろう化物もいれば 本当に想像の産物のような化物もいる。

  • APIRU

    因果応報が窺えたり滑稽だったり怖気が走ったり、異形たちの絵と合わせてさまざまな奇談が楽しめます。筑前を中心として、見たこともない魑魅魍魎が跋扈している奇談集。狐もいれば狸もいるけれど、怪虫怪魚怪鳥をはじめとして、正体不明の異獣たちがたくさん現れます。そして序文を寄稿しているのは我らが京極夏彦先生。「文が主で絵は従」「記された奇譚にリアリティを与えるために(絵が)添えられた」という解説は、実際読み進めていってすこぶる得心したものでした。妖怪図鑑ではなく、どちらかというと「奇談集」という印象が強く残りました。

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