Books

江戸の怪談 近世怪異文芸論考

近藤瑞木

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867660522
ISBN 10 : 4867660523
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

怪談は怪異への懐疑という逆境に耐え、鍛えられ、しぶとく生き続けた――。
江戸の怪談、その世界を新たに切り開く。

近世を通じて最も怪談書の流行した18世紀。この時代のマイナーな怪談書類を作品論によって掘り起こし、再評価を試みる。またその中で、近世人の怪異観や近世怪談のこれまであまり論じられていない側面、例えば、儒家や神職の怪異観や、被害者意識の希薄な幽霊ばなし、浮世草子から草双紙へと引き継がれた怪談パロディの精神、宣伝素材としての怪談の機能など─に光を当て、近世怪談についての理解を深めようとする。

またハナシの怪談の探究、すなわち百物語や化物振舞のような怪談イベントを開催し、種々のネットワークを通じてハナシを共有する近世の共同的な怪談文化について明らかにすることも本書の目的である。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 紅林 健志

    近世の怪談文芸を知悉した著者による待望の単著。あまり有名でない作品の典拠論が多いが、その向こうに近世の怪談文芸の総体をとらえようという意図はよくわかる。合理主義の台頭により、怪談が変質し、白話小説系の読本へと向かうという全体像も見えてきた。印象に残ったのは、既読だが、「読本怪談集の展開」、読本怪談の全体像がよくわかる。圧巻。石燕の妖怪画を扱ったものもおもしろかった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items