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ISBN 10 : 4022631376
Content Description
江戸時代、武士は道ですれ違うとき、どちら側によけたのか?刀が当たらないように左側通行だった、いや、道で抜刀しないように右側通行だったと、終戦直後の国会では、道路交通法案をめぐって侃々諤々の議論があった。歴史をさかのぼればどちらもありだった。人はどのように道を往来し、乗り物はどんな発達を遂げてきたか。祇園祭など道路を練り歩く祭祀は数多く、道端には地蔵が安置されている。なぜ神仏は道路とともにあるのか。ケンペルら、江戸時代に来日した外国人は整然とした道路を称賛する。誰が命じて道路整備や維持管理がなされてきたのか。文献史料、都城や鎌倉の道路遺構、故実書や絵図、日記などをもとに、道路利用から日本社会の特質を描き出す。
目次 : 第1章 歩行者はどこを歩く?(人は右、車は左/ 江戸時代、人は道のどちら側を歩いたか? ほか)/ 第2章 乗り物の話(明治日本の交通革命/ 身分と乗り物―高貴な人の乗り物 ほか)/ 第3章 道路と信仰(神が通る道、神がいる道/ 道路で繰り広げられた神仏と人との物語 ほか)/ 第4章 権力と道路(道路を造り、交通をコントロールする/ 国家形成と道路―支配領域の拡大と交通 ほか)
【著者紹介】
近江俊秀 : 1966年宮城県生まれ。文化庁文化財第二課主任文化財調査官。奈良大学文学部文化財学科卒。奈良県立橿原考古学研究所研究員を経て現職。専門は日本古代交通史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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