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人は右、車は左の歴史学 往来の日本史 朝日選書

近江俊秀

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022631374
ISBN 10 : 4022631376
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

江戸時代、武士は道ですれ違うとき、どちら側によけたのか?刀が当たらないように左側通行だった、いや、道で抜刀しないように右側通行だったと、終戦直後の国会では、道路交通法案をめぐって侃々諤々の議論があった。歴史をさかのぼればどちらもありだった。人はどのように道を往来し、乗り物はどんな発達を遂げてきたか。祇園祭など道路を練り歩く祭祀は数多く、道端には地蔵が安置されている。なぜ神仏は道路とともにあるのか。ケンペルら、江戸時代に来日した外国人は整然とした道路を称賛する。誰が命じて道路整備や維持管理がなされてきたのか。文献史料、都城や鎌倉の道路遺構、故実書や絵図、日記などをもとに、道路利用から日本社会の特質を描き出す。

目次 : 第1章 歩行者はどこを歩く?(人は右、車は左/ 江戸時代、人は道のどちら側を歩いたか? ほか)/ 第2章 乗り物の話(明治日本の交通革命/ 身分と乗り物―高貴な人の乗り物 ほか)/ 第3章 道路と信仰(神が通る道、神がいる道/ 道路で繰り広げられた神仏と人との物語 ほか)/ 第4章 権力と道路(道路を造り、交通をコントロールする/ 国家形成と道路―支配領域の拡大と交通 ほか)

【著者紹介】
近江俊秀 : 1966年宮城県生まれ。文化庁文化財第二課主任文化財調査官。奈良大学文学部文化財学科卒。奈良県立橿原考古学研究所研究員を経て現職。専門は日本古代交通史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    人はどのように道を往来し、乗り物はどんな進化を遂げてきたのか。文献史料、都城や鎌倉の道路遺構、故実書や絵図、日記とともに道路利用から日本社会の特質を描き出す1冊。日本の人は右、車は左側通行の交通ルールはいつ始まったのか。外国人の資料などに見る江戸時代の左側に避けるルール、戦国武士はなぜ右に避けたのか、発掘された遺跡に見る古代の交通マナー。明治時代の交通革命や高貴な人の乗物、江戸時代の乗物と駕籠、荷車。神が通る道、権力と道路の関係など、道路を巡る様々な事情には当時の日本社会の様子が伺えて興味深い1冊でした。

  • バリバリブーン

    結局その時代背景に依る、という穏当な結論みたい。

  • 呑司 ゛クリケット“苅岡

    道路の歴史を知りたくて読んだ本。往来で右左どちらに避けるかのくだりは興味深い。それも平安時代からの話らしい。人力車、自動車が出来てからのルール変更、駕籠と運搬、猿田彦大神と道祖神信仰、ネットワーク機能と空間機能、ツェンベリーに褒められワトキンスに酷評を受けた道路事情など面白く読めた。水路と伊勢神宮詣りについても深めたいと思った。

  • Daiki

    古代から近代における道のあり方の歴史を追ったもの。イギリスの旧植民地を除くと右側通行が主流の中、なぜ日本は左側通行なのか疑問に思っていたところだった。そんな中書店で目を引くタイトルだったので購入。 結局武士が刀の干渉を嫌がり左側通行を志向した、という由来が最有力のようだったが、戦国時代以前は逆に敵意がないことを示すためにすれ違いのときは右側を通るのが礼儀だったという。 実は本書は左側通行、右側通行の話だけではなく、むしろそれ以外の道路通行全般の歴史を語ってくれる。役に立たない蘊蓄がまた増えてしまった。

  • takao

    ふむ

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