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世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

近内悠太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910063058
ISBN 10 : 4910063056
Format
Books
Release Date
March/2020
Japan

Content Description

2020年最有望の若き哲学者、「希望」のデビュー作
一見当たり前に存在しているこの「世界」の成り立ちを、「贈与」や「言語」、「常識」の成り立ちを通して説き起こした鮮烈なデビュー作。人間の「こころ」の力動の機微をとらえる近内さんのセンスには肌の温かさと機械の精緻さがある。ウィトゲンシュタインと小松左京の本書を通しての出会いは思考世界における一つの「事件」。社会の見え方を一変させ、前向きに生きるために、この本を処方せよ!
―――茂木健一郎(脳科学者)

著者プロフィール
近内 悠太 (チカウチ ユウタ) (著/文)
1985年神奈川県生まれ。教育者。哲学研究者。
慶應義塾大学理工学部数理科学科卒業、日本大学文学研究科修士課程修了。専門はウィトゲンシュタイン哲学。リベラルアーツを主軸にした総合型学習塾「知窓学舎」講師。教養と哲学を教育の現場から立ち上げ、学問分野を越境する「知のマッシュアップ」を実践している。本書がデビュー著作となる。

【著者紹介】
近内悠太 : 1985年神奈川県生まれ。教育者。哲学研究者。慶應義塾大学理工学部数理科学科卒業、日本大学大学院文学研究科修士課程修了。専門はウィトゲンシュタイン哲学。リベラルアーツを主軸にした総合型学習塾「知窓学舎」講師。教養と哲学を教育の現場から立ち上げ、学問分野を越境する「知のマッシュアップ」を実践している。『世界は贈与でできている―資本主義の「すきま」を埋める倫理学』がデビュー著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mura_海竜

    最近は内的な話題の本をよく読むように。贈与で内的?と思ったが、人の感情に関しての内容多く、興味を持って拝読できました。当初、ビジネスの営業本かとも(笑)。部分的に理解しがたいところもあったけれど、生き方についていろいろと意味づけができたようにも思います。本書の中から。「自分へのご褒美」は空虚。「もらうことよりもあげることがうれしい」理由。どうして親が「孫が見たい」というのか。贈与と交換の違い、偽善。交換はギブ&テイク、ウィンウィン。贈与は商品にはならず、商品になると交換となる。→続く

  • trazom

    「今だけ金だけ自分だけ」の現代社会だから「贈与」に注目して論じるという視点はユニークだと思う。「贈与は受け取ることなく開始できない」「それが贈与だと知られてはいけない」「贈与は、差出人に倫理を、受取人に知性を要求する」「受取人の存在自体が、贈与の差出人に生命力を与える」「贈与は市場経済を必要としている」…様々な視点から贈与が語られるが、定義も甘く内容も散漫で、全く論理の体を成していないのが残念。その種の本だということは、帯に大書きされた絶賛者の名前(伊藤亜紗先生を除き)で、読む前に気付くべきだったと反省。

  • vinlandmbit

    タイトルから内容の想像が最初は難しかったですが、中盤から終盤に向けて本書で著者が言いたかったことが見えてくると、非常に気づき学び多く、見返りを求めない贈与(必ずしも物ではない面での)による人と人の結びつきの大切さともつことが必ずしも簡単では無いことを再確認できました。良書です。

  • ムーミン

    過去から現在に至るまで、この世の全てのものに無駄なものはない。読み終えてまずはそう感じる自分がいました。勉強の意味。過去を学び、今の自分とじっくり向き合う意味。自分が生きている意味、仕事をしている意味がストンと落ちました。アンサング・ヒーロー、刻まれました。

  • yutaro13

    少し前に読んだ本。手触りの温かな資本主義を生きるためのヒントとしての贈与論。贈与は僕らの前に、不合理なもの、アノマリーという形で現れる。それは現代社会が等価交換を前提とし、市場経済というシステム(言語ゲーム)を採用しているから。教養とは世界がいかにアノマリー=贈与=誤配で成り立っているかに気づくこと。SF小説を読むこと、歴史を学ぶことによる逸脱的思考はそれに気づくきっかけを与えてくれる。小松左京の小説を読みたくなった。それから贈与の失敗として紹介されていた映画『ペイ・フォワード』も。

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