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ルポ 国威発揚 「再プロパガンダ化」する世界を歩く

辻田真佐憲

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120058615
ISBN 10 : 4120058611
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

愛国心を煽るプロパガンダの現場を求め、日本と世界の38箇所を取材。そこには、SNS空間とは異なる人々のリアルが広がっていた。

【著者紹介】
辻田真佐憲 : 1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ころこ

    配信プラットホーム「シラス」で人気チャンネルの著者が、コロナ自粛期間を利用して国威発揚スポットを訪れた探訪記。必要経費の主な出どころは配信の売上げから捻出していたと配信で語っていた。国威発揚というと右派左派で読者が勝手に切り分けてしまい、左右横断した視点は見つけ難い。近代とは「われわれ」、つまり人々の群れの台頭だ。ナショナリズムのモメントが無いと、近代化も達成されなかった。とはいえ「われわれ」の明確化は敵を設定することによって容易になるが、ナショナリズムを肯定し過ぎると他国との間に軋轢を生む弊害が生じる。

  • おかむら

    国内外のナショナリズムな愛国珍スポット探訪記。台湾に建立された安倍晋三の銅像とかイタリアのムッソリーニの生家とか岡山県の神武天皇像(発泡スチロール製)とか、兵庫のおかきの播磨屋が作った三重塔とか、 興味はそそられるけどわざわざ行きたかない場所を 訪ねてくれてて有難い。また全然興味なかったすすけた石碑とか銅像とかやばそうな記念館の類も著者の豊富な歴史的知識のおかげででなんか面白い場所に思えてくるのが楽しい。中でもドイツのナチが愛した古城(ヒムラーの聖杯城)の展示方法は「へえ!」ってなりました。

  • どら猫さとっち

    神社仏閣、記念碑や博物館には、愛国心や戦争の背景が込められているといわれている。そして、それらによって愛国心を掻き立てるという作用がある。現在の国威発揚、再プロパガンダの聖地を、著者が自ら訪れるというルポルタージュ。意外と知られていない名所揃いで、ある意味新鮮で読んでいたが、愛国的な事柄にはあまり入り込めない自分には、抵抗感もあった。

  • ののまる

    国威発揚の碑などいろいろ。海外ではコロンブスの像などが運動によって撤去が進んでいるのと大違い。インドとパキスタン国境のエンターテイメントが、びっくり。

  • れぽれろ

    近現代のナショナリズムやイデオロギーに関連する国内外の様々な史跡・記念碑などを、著者が2年半にわたり取材した成果をまとめた一冊。多くの史跡・記念碑とその背景が詳述される本書ですが、公的機関による「上からの統制」(いわゆるプロパガンダ)のみならず、民衆や企業などによる「下からの参加」にも大きく着目しているのがポイント。これらの「国威発揚」的なるものをどう考えるか、そのヒントを与えてくれる本になっています。

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