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鏡の古代史

辻田淳一郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784047036635
ISBN 10 : 4047036633
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

古代の鏡は考古学において重要な資料である。しかし、その意味や役割についてはこれまでほとんど知られてこなかった。最前線の研究に基づき考古学の重要な理論や方法論をわかりやすく示しつつ、複雑で難解な鏡の研究史を整理。邪馬台国以前から、倭の五王の時代、6世紀の磐井の乱の時代まで、遺跡から出土する鏡の形態や製作地、列島内での流通と分布を丁寧に解説する。日本列島の国家形成の歩みを古代の鏡から映し出す試み。

目次 : 序章 弥生・古墳時代の歴史と鏡/ 第1章 日本列島における鏡の出現と地域間交流―弥生時代中期/ 第2章 紀元後一〜三世紀の地域間交流と鏡―弥生時代後期〜終末期/ 第3章 古墳時代の始まりと新たな鏡の出現―古墳時代前期(一)/ 第4章 古墳時代前期の鏡の流通と葬送儀礼―古墳時代前期(二)/ 第5章 倭の五王の時代における鏡の政治利用―古墳時代中期/ 第6章 六世紀代の鏡の授受とその終焉―古墳時代後期/ 終章 鏡からみた日本列島の古代国家形成

【著者紹介】
辻田淳一郎 : 1973年生まれ。九州大学文学部卒業。九州大学大学院比較社会文化研究科博士後期課程単位修得退学後、福岡県教育庁文化財保護課、九州大学大学院人文科学研究院専任講師を経て、九州大学大学院人文科学研究院准教授。日本考古学専攻。博士(比較社会文化)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 星乃

    弥生中期〜古墳時代〜飛鳥時代まで、綿々と続く古墳と鏡の歴史。これまで何冊か鏡関連の本を読んだが、本書は歴史の流れと鏡の変遷が時系列できちんと整理されていて鏡初心者の私でもわかりやすい内容でした。日本において鏡が流行→衰退→復活→消滅などさまざまに変貌するのは、単に日本一国の事情によるものではなく、銅の入手先の朝鮮半島や、鏡の出生国である中国などの戦況も要因。島国のイメージが強い日本だが、ユーラシアの中の一員であることに気付かされる。

  • A.Sakurai

    古墳時代の考古学をフォローしなくなってだいぶ経つのだが,良いまとめとの書評を読んで手にとった.考古学論文風の文章なので一般書としては難解だと思うが基本用語がわかっていれば問題ない.古代鏡の詳細な様式,制作方法,原材料を丹念に調べて,モノの事実から当時の社会状況を推測していくという,考古学の教科書的な内容.鏡の研究から240年ころに古墳時代がいきなり始まり,奈良盆地が対外窓口の中心になり地域間関係が変わったことを実証するが,それがナゼか?まとめはあるものの今ひとつはっきりしない.

  • おらひらお

    2019年初版。一般の人にも手にとりやすい考古学関連の本。弥生時代の北部九州の評価がやや低い気もしますが、集落関係の調査や分析が今後求められますね。内容も落ち着いたもので、大学のゼミ等でも活用されそうです。

  • ナオ

    一般の人にはやや難解か。水先案内モデルは使えそう。

  • takao

    ふむ

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