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男たちの大和 下

辺見じゅん

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758431255
ISBN 10 : 4758431256
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2004
Japan

Content Description

沖縄への特攻に出撃した翌日、昭和二十年四月七日十四時二十三分、戦艦「大和」、米航空機部隊の攻撃により沈没。死者三〇〇〇余名。東シナ海の海底に散る…壮絶な「大和」の最期と生存者、遺族の戦後を描き切り、日本人とは何かを問う、戦後ノンフィクションの金字塔。

目次 : 5章 爆沈/ 6章 桜/ 7章 鎮魂

【著者紹介】
辺見じゅん : 富山県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。編集者を経て現在、作家・歌人として活躍中。『男たちの大和』で第3回新田次郎文学賞、歌集『闇の祝祭』で第12回現代短歌女流賞、『収容所から来た遺書』で第11回講談社ノンフィクション賞・第21回大宅壮一ノンフィクション賞、『夢、未だ盡きず』で第9回ミズノスポーツライター賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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大和の沖縄特攻の乗組員3333名。死者は...

投稿日:2021/04/12 (月)

大和の沖縄特攻の乗組員3333名。死者は3000名を越える。下巻では、海上特攻に出た大和の最期の姿が、主に生き残った乗組員の視点で描かれます。そして戦後の彼らは・・・。ノンフィクションならではの重々しさで迫ります。ぜひ読んでください。おススメです。

kotobuki さん | 広島県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yoshida

    下巻は大和の沖縄特攻と戦後について。奇跡的に命を拾った大和の乗組員は、「特攻」であるのに「生き延びてしまった」ことに苦しむ。亡くなった戦友とその遺族に顔向け出来ないと考える。紙一重の差で拾った命。しかし戦後も自分を責める姿の何と悲しいことか。彼等の戦後は涙無くしては読めない。大和の沖縄特攻の乗組員3333名。死者は3000名を越える。巻末の戦艦大和乗組員戦没者名簿は巨大な墓碑のようだ。大和乗組の士官は日本の新生の魁として散るとした。果たして今の日本は彼等の期待に応えているのか。この作品は我々に問いかける。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    片道だけの燃料で沖縄水上特攻を行う「天一号作戦」。「不沈艦」大和も最期の激しい戦闘で3000名以上の戦死者を出し沈み、生還できたものは僅か260名ほどであった。筆者はそのうち117名もの消息を訪ね、詳細な記録を残した。戦後70年を過ぎ当時を知る方々の多くが鬼籍に入り、この目で見て体験をした戦争の真の姿を伝えることができなくなってきた。そう言った意味でも非常に貴重なノンフィクションであると思う。生存者達の「戦後」を記載した最終章「鎮魂」も良い。生き残った乗組員、残された遺族にそれぞれの戦後がある。★★★★

  • のっち♬

    下巻は大和撃沈と乗組員の戦後の人生。本書の構成の大きな特徴は乗組員の視点を次々と移動させる点で、様々な角度で描かれる生死を分けた大和最期の10分間をはじめ、時間軸は常に前後に錯綜する。甲板一面の血の海、肉片、救助ロープの奪い合い、「醜い」戦場の光景が生々しい。有賀艦長の末路は軍人精神と生存欲求の悲痛な相剋を象徴している。また、山本五十六の出会いから数奇な運命を歩んだ内田の遍歴は、元軍人に対する戦後の風当たりの強さも映し出している。乗組員たちにとって大和は戦争の矛盾の縮図だけでなく戦後人生の原点なのだろう。

  • CABIN

    戦艦大和の生涯と乗組員の人生を描いたノンフィクション小説。下巻は戦艦大和の沖縄特攻と生存者のその後を描いています。沖縄特攻時の乗組員3333名、うち生存者260数名。この絶望的な数字が戦争とはどのようなものであるかを物語っています。戦争は死を美化して洗脳し、ただ正当化しているに過ぎません。海に放り出されて軍規から解放された人々が、仲間を蹴落として生き残ろうとする地獄絵巻の様相に人間の本性を見た気がしました。あとがきの「内田兵曹、ただ今、帰りました」「長生きさせて頂き、ありがとうございました」の言葉に涙…。

  • 黒瀬

    時間の都合で映画版だと、大和沈没後は随分とあっさり済まされていたが本著では沈没後が本番。多くの戦友を失いながら生き残ってしまった苦悩、遺族に死を伝えに行く辛さは計り知れない。あの戦争にはさまざまな意見があろうが、この手の本を多く読むと、単純に「戦争は悲惨だからやめよう」なんて浅はかな意見は言えなくなるはずだ。

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