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女たちの大和

辺見じゅん

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758431965
ISBN 10 : 4758431965
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2005
Japan

Content Description

死んだあなたに、また会いたい…親友に妹を託し、日本の新生を信じて戦艦「大和」と共に散った臼淵大尉、最愛の妻に生還を誓ったが、沈没する「大和」に自ら残った小笠原兵曹、「われ亡くも永遠に微笑めたらちねの―」という歌を遺し、人間魚雷「回天」で特攻死した塚本太郎など、愛するものを守るため戦場に散った男たちと、遺された人々の終わりなき鎮魂の旅を描く全十話。戦後六十年、今、また甦る愛と涙のノンフィクション。

目次 : 第1話 われ亡くも、母よ微笑め―人間魚雷「回天」で特攻死した塚本太郎の遺したもの/ 第2話 軍神の柿―真珠湾で散華した後藤元が想いつづけた故郷の山河/ 第3話 遅れてきた遺書―梅雨空の雲の切れ間に知覧を発った和田照次/ 第4話 恋文―南洋群島から大陸の妻へ 北原百次郎の想い/ 第5話 軍夫の弔い―植民地下の台湾に生れ徴用先で死んだ客家の遺恨/ 第6話 シベリアの菊―厳寒の地に十年間収容された赤羽文子の運命/ 第7話 歳月―シベリア抑留の夫を持ちつづけた山本モジミの生涯/ 第8話 終わりなき旅―ニューギニアの山中で戦病死した宮川文二郎を偲んで/ 第9話 大和の墓標―最愛の妻に生還を誓った小笠原嘉明は艦を離れず/ 第十話 約束―親友に妹を託し戦艦「大和」と共に散った臼淵磐

【著者紹介】
辺見じゅん : 富山県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。編集者を経て現在、作家・歌人として活躍中。『男たちの大和』で第3回新田次郎文学賞、歌集『闇の祝祭』で第12回現代短歌女流賞、『収容所から来た遺書』で第11回講談社ノンフィクション賞・第21回大宅壮一ノンフィクション賞、『夢、未だ盡きず』で第9回ミズノスポーツライター賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • yoshida

    戦艦大和に限らず大東亜戦争での銃後の女性達の話し。人間魚雷回天、真珠湾攻撃、地獄のニューギニア、シベリア抑留、大和海上特攻等。驚いたのはロシア語が話せた為にシベリア抑留された坂間文子さんの話し。何度も命の危機にあい抑留10年を経て帰国。「ラーゲリから来た遺書」で知られる山本幡男の妻であるモジミの波乱の生涯。銃後に残して来た家族を案じ、守る為に亡くなる将兵達。銃後に残り働き手や家長を失い、敗戦の混乱を必死に生き抜く女性達の強さに感嘆する。大和の臼渕大尉のエピソードが知れたことも収穫。読み継がれて欲しい作品。

  • 佳乃

    他の本では知りえない女たちの心情が綴られているのはいい。戦争が男たちだけの物ではなく、家を守り、また、夫・兄弟・恋人・・・諸々の男たちを失った後の女たちの闘いでもあったのではないだろうかと思う。そして、たった束の間だけの夫婦だったとしても、終生ただ一人だけを思い慕う真の強さ。そして、こいういった本を読むたびに思うのは「戦争は合ってはならない」そう思う心が強くなるということ。私は今ある日本が好きだし、そうした人たちがあったからこそある日本が大切です。ありがとうございます。

  • ひらけん

    一つ、一つが心震わせる話ばかりでした。愛する家族を残し戦地に赴く際にどんな思いで妻に子供たちを頼むと言ったのだろう。特攻で生きて帰る事がないと分かっていながら、どんな思いで実家のレコードに自分の声を残したのか。出撃前夜に懐かしい故郷の夢を見たと、どんな思いで日記に残したのか。本音を言えないで、戦友の行李に本当の気持ちをどんな思いでメモに残したのか。誰しも自分が戦死しても家族がずっと悲しんで欲しくはなかったのだろう。中でも「われ亡くも、母よ微笑め」はそんな人たちの気持ちを代弁しているようで胸が熱くなりました

  • ともぞう

    涙を誘うわけではなく、淡々と事実が綴られている。だから余計に想像力が膨らみ、そのひとたち(戦士、戦士の残された遺族)のことを想う。名も知れぬ小さな戦士たちの多大な犠牲、命、によって、今の日本があることを忘れてはいけないと思う。私は、「右」でも「左」でもない。私は国歌と国旗が好きです。日本が好きです。自分の祖国が好きなことになんの恥ずかしさがあろう。

  • tecchan

     「男たちの大和」の著者が、女性から見た戦争を描く。母、妻、妹、恋人と立場は異なっても、戦死した男達の想いと共に、長い戦後をどのように生きたのか、を当時者達へのインタビューを中心として語る。

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