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収容所から来た遺書 文春文庫

辺見じゅん

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167342036
ISBN 10 : 4167342030
Format
Books
Publisher
Release Date
June/1992
Japan

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Book Meter Reviews

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  • しゅら

    ラーゲリの日々は壮絶。極寒のシベリアで強制労働や低栄養、不衛生で死亡者も多数。反ソ的言動があれば、ソ連監視員に脅された日本人が仲間を密告、暴行や嫌がらせ、戦犯とされ俘虜生活が長びく。それでも必ず生きて日本に帰ろうと仲間を励まし、俳句や小説など芸術作品に触れさせる山本、それを慕う仲間たちの想いに敬意。人はあたたかいな。感動実話。「(略)どんなに理不尽ではあっても絶望することなく、今いる状況のなかに喜びも楽しみも見いだし、しかもそれを他人にまで及ぼしてしまうところに、山本の精神の強靭さと凄さがある、(略)」

  • 遥かなる想い

    第21回(1990年)大宅壮一ノンフィクション賞、 第11回 (1989年)講談社ノンフィクション賞。 シベリア抑留を余儀なくされた人々の 苦闘の日々を描く。 ロシア通訳山本幡男の抑留の軌跡を 軸に、収容所の生活ぶり・日本への想いを 抑えた筆致で今に伝える。時代に翻弄された 先人たちの無念の想いが哀しい。 日本で待ち続けた 家族に 33年ぶりに届いた 遺書の重み…友人たちの「記憶」の 凄まじさを感じる、そんな作品だった。

  • yoshida

    シベリア抑留を通じて、生きることについて考えさせられる名著。人の一生は様々な事柄に逢う。外的な環境を変えることは並大抵のことでは出来ない。ならば置かれた環境で如何にして生きるか。シベリア抑留の苛烈な状況下において、死は甘美な誘惑であり、帰国を絶望視するのが常人の考えだと思う。その状況下で自身が絶望しないだけでなく、周囲の抑留者の心にまで仄かな希望の灯火を与えた山本幡男という人物の不屈さに感嘆する。人が生きることの偉大さ、大切さを切実に感じることの出来るノンフィクション。少しでも多くの方に読まれて欲しい。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    大戦終了後、俘虜としてシベリアに抑留された人は60万人、わかっているだけで7万人以上の人が祖国の地を踏むことなく亡くなられた。過酷な労働、寒さ、飢え、病気、絶望的な状況の中で、常に明るさを見出し、「ダモイ(帰国)」は叶うと仲間を励ました山本氏。そして、病に倒れた山本氏の遺書を正に必死の覚悟で遺族に届けた仲間たち。彼の子供たちに向けたメッセージは今の若者たちに贈られる言葉でもあると思う。近頃本屋のPOPで「感動の物語」とか宣伝してるそこらの本など吹き飛んでしまう本。多くの人に読んでもらいたい。★★★★★

  • はるを@お試しアイコン実施中

    🌟🌟🌟🌟☆。史実を基にした小説かと思ったらノンフィクションだった。2022年冬に劇場公開予定なので鑑賞予定前の予習に10年近く寝かせていた積読本を引っ張り出して読んだけれど、……辛い。もう、とにかく辛い。…ひたすら辛くて、最後まで辛い。辛過ぎて字が拾いきれない。過酷さがこちらの想像の遙か上をゆくので想像出来なくて意味が分からない。読み終えた今も辛くてしんどくて重くてモヤモヤ。再読はちょっと無理。映画行くのやめようかな、と思うほど。でも、読んで良かった。知って良かった。山本の生き様に勇気が貰えた。

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