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溝猫長屋祠之怪

輪渡颯介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062203173
ISBN 10 : 4062203170
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2016
Japan

Content Description

忠次たちが住む溝猫長屋には、三月十日の時点で最年長の男の子たちが、長屋の奥にある祠を毎朝お参りする決まりがある。その祠を拝むようになってから子供たちは「幽霊が分かる」ように。祠にはどんな謂れが?なぜ「分かる」ように?そして忠次と同い年の銀太、新七、留吉らに苦難の日々が始まった―

【著者紹介】
輪渡颯介 : 1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、講談社ノベルスよりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • sin

    幽霊を“嗅ぐ・聴く・視る”という能力が年長の少年たちに訪れるという設定のこの物語…その異常事を体験する4人の少年たちが性格は違うが事態をそれぞれの態度で飄々として受け止めているのが興味深く、また作者お得意の連作短編で事件を解決するその構成がよく出来ている。脇を固める大人たちも個性豊かだし、今作でも作者の癖だろうか奇妙な名をつけられた猫がいっぱい登場して和ませてくれる。

  • ぶち

    『古道具屋 皆塵堂』シリーズに続く新シリーズ。このシリーズもホラーとユーモアとミステリーが入り混じった作品。その混じり具合が絶妙で、ちっとも怖くなくて、私好み。 今作では幽霊に会ってしまってもちっとも懲りない男の子たち4人が主人公。大人の登場人物も、説教好きの大家、暇そうな岡っ引き、裏の顔を持つ手習所の教師、箱から出まくっている箱入り娘と多彩。そこにたくさんの猫と一匹の犬。そんな面々が繰り広げる滑稽さで楽しく読めます。

  • ままこ

    猫が沢山住み着いている溝猫長屋。そこに住む男の子は年長者になると朝早く祠をお参りしなくてはならない決まり事がある。好奇心旺盛な懲りない4人組が順番に遭遇する幽霊を『見る』『聞く』『嗅ぐ』人情味あふれる時代物謎解きホラー。面白かった。シリーズものみたいなので続編も読んでみたい。猫の個性的な名前は沢山いるので覚えにくいけど犬の名前はそのまんますぎてすぐに覚えた。(笑)

  • ネムコ

    「皆塵堂」の輪渡さんの新シリーズ。今回は子供が主人公なので「皆塵堂」ほどキャラは立っていないけど、微笑ましく読了。寺子屋の先生が良かったな。猫もいっぱい出てくるし、次も読みますv

  • むつぞー

    祠を拝むことで嗅ぐ・聴く・視ることで幽霊がわかるようになった、悪ガキ四人が出会う事件が連作短編になっていきます。 タイトルにあるように長屋には野良猫がたくさんいて、足元をうろうろしているような感じがします。 そんな中で少年らが出会う幽霊…。嗅ぐ・聴く・視る能力が判れていて交代制なのが、面白いですね。 次に自分に回ってくるのはと考えて、無難そうな事件に向かって進んでいくあたりが悪ガキで、しかも四人いるからでしょう。 仲間はずれになった銀太に能力は?というあたりも、ちょっとした謎として楽しめましたしね。

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