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四角形の歴史 ちくま文庫

赤瀬川原平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480437952
ISBN 10 : 4480437959
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

犬は風景を見るのだろうか?四角い画面。四角いファインダー。その四角形はどこからやってきたのだろう…。前衛美術家・漫画家・芥川賞作家である赤瀬川原平が、晩年に遺した「こどもの哲学 大人の絵本」第2弾。文明論的な考察にまで思索をめぐらせ、読者を「眼の冒険」にご招待します!

目次 : 1 風景を見る/ 2 絵の歴史/ 3 もっと昔の絵の歴史/ 4 四角形の歴史/ 5 四角形と犬

【著者紹介】
赤瀬川原平 : 1937年横浜生まれ。画家。作家。路上観察学会会員。武蔵野美術学校中退。前衛芸術家、千円札事件被告、イラストレーターなどを経て、1981年『父が消えた』(尾辻克彦の筆名で発表)で第84回芥川賞を受賞。2014年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    赤瀬川原平さんのちくま文庫「こどもの哲学 大人の絵本」2冊目。犬は風景を見るのだろうか?という素朴な疑問から、風景を見るとはどういうことか、絵の歴史、四角形の歴史へと思考が展開する。画家であり、写真も撮る赤瀬川さんらしい四角形の哲学。確かに四角形を通して風景を見ているのだなと思う。特にコロナになって家にいることが多くなり、窓の四角やテレビの四角を通して外を見ていることが多いようだ。今は、テレビの四角を通して、戦争を見てしまい、怒りと悲しみが押し寄せている。

  • へくとぱすかる

    画家らしい視点から思索していく、絵本による哲学。犬は風景を見ているんだろうか。見るとはどんなことか。などの疑問からスタートして、話は美術史から、美術の起源にまでおよんでいく。現在のわたしたちが当たり前だと思っている世界の見方が、実は新しいものだと気づかせてくれる。それどころか、世界のまるでちがった見方を教えてくれる。そのキーワードが「四角形」。視覚をテーマにしているからというわけではないだろうが、まさに目からウロコ。ヨシタケシンスケさんのインタビューによる解説で、赤瀬川さんのすごさもよくわかる。

  • 空猫

    シリーズ2作目。うぅ感想が難しい。風景画が生まれたのは19世紀後半からとまだ新しく、その歴史を探るとそれは四角(フレーム)から生まれたのでは→自然界に直線はないはず→近代化で建物が四角になり窓が生まれたから?…。ともかく読んでいて好奇心がわくし、挿し絵を見ているだけで楽しかった。まだまだ読むよ。

  • pirokichi

    赤瀬川原平さんによる「こどもの哲学 大人の絵本」第2弾。「犬も風景を見るのだろうか」から始まり、絵の歴史、もっと昔の絵の歴史、四角形の歴史を経て、四角形と犬、にたどり着く。「人間の絵の歴史は古いが、風景画をちゃんと描き始めたのは印象派のころからだ」なんて知らなかった。余白についても考えさせられた。例えば句集や歌集の余白。巻末のヨシタケシンスケさんインタビューで語られているように、「疑問を面白おかしく、周りにもわかるように説明し、共感をさせる力が半端ない」って本当にそう。誰かにプレゼントしたくなる一冊。

  • 阿部義彦

    当たり前と思っていた、絵を描くキャンバスは何故四角いのか。丸は自然界にはある(太陽、目玉等)けど、四角いものはまず無いのに、この素朴な疑問から、絵画の歴史、そしてフレームとしての四角がなぜ生まれたかを考察します。それまでの手つきが何とも赤瀬川流で、推測に推測を、重ねて答えを証明出来ない問いに挑んでいきます。そもそもの始まりは「犬は風景を見ているか?」には、何とも驚きそこから、絵の歴史と辿りつつ四角形の歴史へと辿り着きます。なんともスリリングな答えのない考察です。風景画のそもそもの始まりとは?

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