Books

夜這いの民俗学

赤松啓介著

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750305677
ISBN 10 : 4750305677
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1994
Japan

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • つちのこ

    収録された逸話は大正期から戦前のものが多いので、古典的要素は大。夜這いの風習による怨恨が事件の引き金の一つとなった、津山三十人殺し事件のあらましを反芻しながら読んだが、夜這いはムラ社会では年中行事の一つとして、実にシステマチックに管理運営されていたことに驚いた。そこには宗教的な背景のもと、貞操観念は抜きにして、性に大らかな土着信仰が見て取れるし、倫理観を欠いた猥雑さはあまり感じない。陰陽物が神社や寺に奉納される風習も無縁ではないように思う。柳田國男の民俗学をこっぴどくこけおどしているのは個人的には痛快。

  • はりねずみ

    昔、近所のお爺さんが「俺が若い時は親達が性交を目の前で実演して、それで方法を覚えた」と言っていたのを思い出した。当時は若い女に対して意地悪を言いたいだけだと思っていたが、昔は性がいかに解放的であったか読後に納得。著者は、夜這は過酷な農作業に対する宗教、信仰の力を借りたムラ共同体の構造的機能だと考察している。ムラにより約束事は違うが、夜這いは特殊な風習なのではなく普通の事で、社会経済が変わり、次第になくなっていった。厄落しや人格薫陶の意味があったりと驚きの連続だった。著者の学者としての姿勢に頭が下がる。

  • ひねもすのたり

    そもそも夜這いってなにさ?って話だと思うんですが、著者の赤松啓介は夜這いにこだわった民俗学者です。 2000年に亡くなっていますが、ここしばらく再評価されているようで復刊が相次いでいます。 近世から近代における農村を性の側面から捉えていますが、その語り口は独特でまさに赤松ワールド炸裂です。 柳田國男を真っ向から否定する姿勢から異端視されているようですが、実体験に基づいたフィールドワークはそれなりのリアリティがあるのも事実です。 おそらくこれらの背景には堕胎や泣き寝入りする女性の姿があると思うんですが↓

  • あなた

    想い出話を民俗学というのはどうだろう。もし学問であるなら民俗学というディシプリンのイデオロギーぐらい自覚してもらわないとってそれはまあ酷な話か。でも、いちばん学問というイデオロギーに「知りませんよ顔」ですましてたのは民俗学なのだ。カルスタ以後、さすがに「内部告発」しはじめたが。それにしても上野千鶴子が帯でこの本を激賞してんだけどだいじょぶなのか(笑)。上野先生への名前拝借料、5000円とみた。ファイナルアンサー?イエス、ファイナルアンサー。

  • Hiroki Nishizumi

    建て前だけでは見えないことも多いので、このような本音の調査は必要だと思う。ただ本書に関しては思ったより内容が薄かった気が・・・・

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items