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風致の島

赤松利市

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065215647
ISBN 10 : 4065215641
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan

Content Description

東南アジアでの巨大リゾート開発推進のため日本のスーパーゼネコンから現地役員として「島」に乗り込んでいた青木は、計画が頓挫した後も会社を離れて島に残り、日本で手に入れた莫大な裏金を持って隠遁生活を送っていた。現地で飼い殺しにされている元同僚の西村から、カジノを中心とする新たな開発計画の存在を聞いた青木は、その利権に食い込むため動き出す。一方で青木は、島の男の二番目の妻になっていた日本人の女ミチコを「飼って」いた…。

【著者紹介】
赤松利市 : 1956年香川県生まれ。2018年、「藻屑蟹」で第1回大藪春彦新人賞を受賞しデビュー。20年、『犬』で第22回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんたろー

    赤松さんの新作は、東南アジア某国のとある島で隠遁生活をしている元大手ゼネコンのエリート・青木を主人公にして、初期作『鯖』と似た「人の欲が渦巻く生臭い」話。美しい島の描写と対照的に人の醜さが生々しく「そうだろうなぁ」と思わされるリゾート国の裏側や社会の闇を垣間見る背徳感でゾクゾクする。残念なのは、青木の行動が途中から理解できない程ブレブレで、共感できない事…色んなものを詰め込んだサービス精神は買えるが消化不良のまま終わってしまった感じ。が、本来の「毒」は感じるし、終盤サスペンスも面白く、次作に期待が持てる。

  • モルク

    バリ島と思われる東南アジアの島を舞台に、かつては日本の大手ゼネコンでエリートだった青木が主人公。今は着服した金で島で優雅に暮らし、現地の第2夫人となり精神に異常をきたしたミチコを「飼う」。そこに持ち上がったカジノを中心とした一大プロジェクトに誘われ、元会社に一泡くわせようと企てる。赤松さんお得意のクズたちが次々と登場しこの上ないクズぶりを見せる。女を物として扱いその執着もきつい。でもこれが赤松さん。赤松さんの経歴があっさりしたものに変わっていた!

  • タイ子

    えっと、何を書けばいいのやら。赤松さんの書くエログロ描写は容赦なく気持ち悪い。それだけではなくちゃんと物語にはなっているけど、どうも女と男を描写するとこうなっちゃうのかなぁって感じ。大手のゼネコン会社を辞め裏金を持ってある島に隠れにきた男。そのうち近くの島で一大プロジェクトの話が持ち上がり俄然やる気になる。仲間たちとの腹の探り合い、裏稼業の男たちとの駆け引き。こういうストーリーが続くと面白いけど、途中から愛する女を守るため「飼う」とか言っちゃうし、何が主体なのかぼやけてくるのが残念。後味も悪いよ赤松さん。

  • のぶ

    恋愛小説なのかビジネス小説なのか二つの要素が混じっている話だが、文章はいかにも赤松さんらしい独特の雰囲気を醸していた。舞台はインドネシアらしき東南アジアの街。巨大リゾート開発推進のため日本のゼネコンから現地役員として現地に赴いていた青木は、資金として投入された莫大な裏金の一部を着服して会社を離れ、計画が頓挫した後も島で隠遁生活を送っていた。これだけだとビジネス色が強いが、現地の男の二番目の妻になっていた日本人の女ミチコを飼育していたり、女性蔑視の激しい内容で、特に後半部分はついていけなかった。

  • fwhd8325

    人が歩んできた経験というものは、同じような場面でも様々な角度から描くことで、別の表情を見せてくれるのだ。赤松作品は、ぐるぐると同じような景色を見せられていてもインパクトの艶さで、既視感を打ち消してくれるようだ。

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