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グレイスは死んだのか

赤松りかこ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103554615
ISBN 10 : 4103554614
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

調教師の男とその犬グレイスが深山で遭難した。劇的に逆転する人と獣の主従関係。山中での壮絶なサバイバル。そこに露呈した「命」の本質とは―。現代の東京にシャーマンと革命の時空を出現させ、選考委員の高評価を得た新潮新人賞受賞作「シャーマンと爆弾男」を併録。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    馬や犬の調教や躾の為に上下関係を叩きこみ、暴力を振るう事も辞さなかった男。しかし、獣医師が再び、その男に会った時は病気を持っているとされる犬、グレイスとの上下関係は逆転している様を見せた。その理由とは・・・。自然に対し、人間は無力であり、野生による生存選択を持つ動物に従うしかない。その中で見つめる命とは純粋だった。序盤の男の言に映画『NOPE』での野生を調教する事で人が御せられるように矯める事への問い、伯母が飼う犬へ躾を行う際にいつも「これは彼自身を押し殺す事になっていないか」と自問する癖を呼び起こした。

  • よっち

    原因が判然としないまま、死に向かいつつある元競技犬のグレイス。獣医があれこれ試行錯誤する中で、飼い主の調教師が思い出を語る物語。深山で遭難して劇的に逆転する人と獣の主従関係。山中での凄絶なサバイバル。そこで露呈した命の本質。どこまでが事実で妄想なのか判然としない極限状態で向き合うその関係性が圧巻でした。収録作品の「シャーマンと爆弾男」は南米で族長だった母が作り上げた世界で生きてきた娘が、それが虚構であることを知ってしまい、これからどう生きていくのか。葛藤しながらも自身で選んだ選択がなかなか印象的でしたね。

  • 石橋陽子

    赤松りかこは現役の獣医師。彼女でしか書けない表現が散りばめられており、圧倒される作品だった。例えば、野生の鹿に遭遇し、銃で仕留めたシーン。“反芻獣の、発酵ガスを満たした大きな内臓は銃弾を貫通させず、腹中を跳ね裂かせてなおこれを殺すに至っていない“といった表現力。文字は少なかれど最大限のインパクトを残す、言葉選びに長けている作家だと思う。躾としての、グッドガール、バッドガールの声の余韻も残る。二弾ある銃。撃つのは馬か犬か自分自身か。人間と犬どちらが主なのか。スピード感のある運びで読み応え十分だった。

  • あっちゃん

    難しかった(笑)あらすじをみた限りでは面白そうだったのだけど、私にはちょっとわかったようなわからないような…新潮新人賞受賞作も読了するも最近の賞は小難しいなぁ( ̄ー ̄)

  • カリン

    文体が読み難くて、内容が判らなかった。面白そうではあるのだが残念。

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