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「コミュ障」の社会学

貴戸理恵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791770625
ISBN 10 : 4791770625
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

空気を読むのが苦手でも、人とつながって生きていける。不登校やひきこもりに寄り添いながら、学校や職場を支配する「コミュニケーション至上主義」の背景を明らかにする、生きづらさを抱えたみんなのための社会学。

目次 : 第1部 「コミュ力」時代の生きづらさ(若者の対人関係における「コミュ障」/ 「生きづらさ」の増殖をどう考えるか―みんなが「当事者」になる時代 ほか)/ 第2部 「当事者」と「専門家」のあいだで(「生きづらい私」とつながる「生きづらい誰か」―「当事者の語り」再考/ 「学校」の問い直しから「社会」とのかかわりの再考へ―不登校の「その後」をどう語るか ほか)/ 第3部 新たな「社会とのつながり」へ(「働かないことが苦しい」という「豊かさ」をめぐって/ 「自己」が生まれる場―「生きづらさ」をめぐる自助活動としての居場所と当事者研究 ほか)/ 第4部 「当事者」に伴走する(「当事者」に向き合う「私」とは何か―不登校への「よい対応」とは/ 家族とコミュニケーション ほか)

【著者紹介】
貴戸理恵 : 1978年生まれ。関西学院大学准教授(社会学、「不登校の“その後”研究」)。アデレード大学アジア研究学部博士課程修了(Ph.D)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ろくせい@やまもとかねよし

    学校での不登校問題を題材とした社会学の論説。現代に尊重されるコミュニケーション能力が示す社会的要請と一般社会で流布する意味の違いを整理し、学校卒業後の「社会とのつながり」の重視を提案。不登校問題は認知された1950年代から精神的な「病理」と解されたが、80年代から不登校は病理で括れる範囲を超えた社会問題として、その受容への理解が進んできたと紹介。日本の教育政策の、できるだけ学校で学びを積み、その後終身就職するという強い価値規範が本質的な問題と考察。「不登校」に関する様々ケースの分析で説得を試みている。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    題名はコミュ障ですが、それに惹かれてはいけません。内容は不登校を主に人間が感じる生き辛さを論じた本です。しかし、人々が今まで目を当てなかった部分を取り上げた良書です。不登校だった作者やフリースクールのスタッフや生徒の声もあり、暗中模索しながらも生き辛さと向き合っているのが分かる。規定のルートから外れたとしても生活できる。しかし、「学校+仕事=社会」という刷り込みは余りにも強烈で社会は「自分らしくいられる事」で多様性や一旦、立ち止まる事に不寛容だ。作者は生き辛さの肯定と受容、自分について書く事を勧めている。

  • ネギっ子gen

    【社会というものは、そこから漏れ落ち(かけ)た時に、よく見えることがある】「社会と繋がりにくい」と見なされながらも「社会」に繋ぎ止められている存在にアプローチした書。巻末に参考文献。2018年刊。<小学校時代をほとんど学校に行かずに家で過ごしている。学校に行かなかったことで、あるものを得、あるものを失った。それだけの話だ、と言ってしまってかまわない。みなが行くべき学校にひとり行かないという経験は、私に人と人、人と社会とのつながりについて考える契機を与え、その後の私を不登校という研究テーマに 誘った>と。⇒

  • ムーミン

    実際に目の前で困っている子どもや保護者に対応しようとする際、ある程度パターン化されたカテゴリーがあると、短時間で少しでも適切な対応が可能になる側面がある。とはいえ、やはり百人百様の事実があり、困り感があることを実感するにつれ、たくさんの経験とその中で得た知識や肌感覚こそが救う力になることも強く感じる。これからのことを考え、葛藤の毎日です。

  • Tui

    不登校を経験している著者が、当事者として、また研究者として「コミュ障」という言葉の背景にある社会的傾向を考察した本。敏感さや生きづらさを抱く人は少なくない。追いつめられ、不登校や引きこもりとなる人もまた。考えを異にするものへの不寛容さが根本にあるにもかかわらず自己責任化だけは進んでおり、風当たりが強くなる一方だ。学校など社会における場から逸脱する不安やリスクがある中で求められるのは、やはりそれぞれの居場所だ。フリースクールなどハード面だけでなく、社会と繋がる手段として「書く」行為を提唱しているのが印象的。

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