CD

Koichi Kishi: Stucke Fur Violine Und Klavier.Japanische Lieder

Kishi, Koichi (1909-1937)

User Review :4.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
VICC60705
Number of Discs
:
1
Format
:
CD

Product Description

竹取物語、他 貴志康一作品集(ヴァイオリン曲集、日本歌曲集) 小栗まち絵(ヴァイオリン)。坂本環(ソプラノ)、戎洋子(ピアノ)

【収録情報】
貴志康一:
・ヴァイオリン曲集 「月」「水夫の唄」「竹取物語」「漁師の唄」「花見」「龍」
・日本歌曲集 「赤いかんざし」「かごかき」「さくらさくら」「八重桜」「天の原」「風雅小唄」「かもめ」「行脚僧」「花売娘」「藝者」「船頭唄」
 小栗まち絵(ヴァイオリン)
 坂本環(ソプラノ)
 戎洋子(ピアノ)
 録音:1994年3月17〜18日、宝塚ベガ・ホール

貴志康一(1909年3月31日生〜1937年11月17日没)
大阪生まれ。わずか28歳で死去した天才的な音楽家。時代が昭和初期であったため、在世中の鮮烈な活躍、当時の名声は第二次大戦と戦後の混乱を挟んで忘れられてしまいました。彼の作品が再び演奏されるようになったのは母校、兵庫県芦屋市の甲南高等学校に1978年、貴志康一記念室が設けられて以来のことです。貴志は1925年、甲南高等学校からスイスのジュネーヴ音楽院に留学。少年時代にミッシャ・エルマンを聴いて以来、ヴァイオリニストになるために猛勉強を続けていました。そうした彼が作曲に手を染めたのはジュネーヴ滞在中のことであったでしょう。1928年、同音楽院を卒業した後1930年頃からはベルリンで作曲をヒンデミット、指揮法をフルトヴェングラーに師事しました。ベルリン滞在時の活躍は実に華麗なものでした。1934年11月18日にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してドビュッシー、R.シュトラウス、そして自作を含むプログラムを演奏。また自作の多くをベルリン・フィルを指揮して録音しました。翌年、帰国した彼は新交響楽団(現NHK交響楽団)を指揮して東京でデビューし、146回定期のベートーヴェン「第9」、166回定期では来日中のドイツ人ピアニスト、ウィルヘルム・ケンプと共演し絶賛を博しました。しかし、1936年6月に虫垂炎をこじらせ腹膜炎に倒れた彼は翌1937年11月、阪大病院で亡くなりました。(ビクター)

Track List   

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本盤は貴志康一という関西出身の天才音楽家...

投稿日:2012/01/18 (水)

本盤は貴志康一という関西出身の天才音楽家(滝廉太郎と同様、戦前日本の洋楽受容史におけるエポックメイキングな一人)の作品・・・ヴァイオリン曲6曲(トータルタイム29’12)、歌曲11曲(トータルタイム36’48)を同じく関西出身或いは関西に活動拠点を置いている演奏家三名・・・小栗まち絵(V,1994年録音当時46歳)、坂本環(S,同46歳)、戎洋子(P,同47歳)によって収録されたもので何れも私の地元に近いメンバーでもあり比較的親近感を持ちました。貴志康一は1909年生まれであるというからあのカラヤンらとほぼ同世代、他のCDジャケットに載っている彼の指揮姿その他の写真(指揮をフルトヴェングラーに師事したことでも知られる貴志康一はフルトヴェングラーと撮った写真もあります)を見るとその端麗な容姿からふとカラヤンの面影を見た想いでボンボン育ちであることがなんとなく分かりますね。芦屋市内のボンボン学校?として知られる甲南学園(1918年広田内閣で文部大臣を務めた平生という人が設立した学校で貴志が途中まで通学していた時期1920年代中頃ではまだ産声をあげて間もない学園でありました)出身でもあるのですがそれはさておき彼の自作初演をBPOを振ってやり遂げる(録音は1933〜34年)・・・しかもあの時代に・・・尤もドイツの混沌とした政治状況において「日本」を紹介するという利害が日独一致したとも考えられてはいますが・・・その根性はそれは何かと我々にははかりがたい実情があったとしても・・・大したものかと思われます(「貴志康一&ベルリン・フィル〜幻の自作自演集」盤に2010年書き込んだレビューの転載)。さて、本盤ではCDタイトルカバーにあるヴァイオリン曲「竹取物語」(タイム6’05)がピカ一聴き物でこの曲は1949年湯川英樹のノーベル賞受賞の際ストックホルムで催された晩餐会で演奏され一躍脚光を浴びたそうで是非一聴をお奨めします(「竹取物語」の本演奏は今年元旦NHKラジオ放送でも流れていましたね。本盤以外では2003年録音の木野雅之(V)、木野真実(P)による演奏盤もあり聴き比べも楽しみです)。その他の本盤ヴァイオリン曲もメロディアスな旋律をロマン的に日本的雰囲気を醸し出したもので「月」(タイム4’07)など船頭小唄〜「枯れすすき」的ムードにも聴けました。歌曲の方もドイツ留学の成果の上に日本の情緒を盛り込んだ注目すべき作品集で歌詞も日本語とドイツ語両版がある様で先述の1933〜34年貴志/BPO盤ではマリア・バスカ(S)は日本語で録音しています。とにかく本盤は貴志という天才音楽家を聴くという事に主眼を置き勝ちなのですが三名の演奏も堅実で素晴らしいと思いました。作品中もっと聴かれてしかるべきものも多く本盤を通して浸透して欲しいです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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ヴァイオリンの重音がこれほど意味深く響く...

投稿日:2009/06/30 (火)

ヴァイオリンの重音がこれほど意味深く響くとは、 改めて驚いた。ピアノが少々表現に物足りなさを 感じるが、曲を知る意味では十分だろう。 歌曲では「かもめ」が特に興味深い。音楽の才能 に比べて、詩の才能には多少疑問を感じるが、、。

フルシチョフ さん | 東京都 | 不明

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