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フォト・ルポルタージュ 福島 「復興」に奪われる村 岩波ブックレット

豊田直巳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002709949
ISBN 10 : 4002709949
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

福島第一原発事故で人・地域が負った傷を回復させるはずの「復興」。しかし、その名のもとに、放射能汚染の実態や加害の責任が隠蔽され、原発事故への忘却が推し進められている。避難区域の解除と帰還推進一辺倒の政策で岐路に立たされる住民らは、どう抗うのか。私たちはどう連帯していくか。原発事故直後から現地を取材し続ける著者が、カラー写真とともに住民らの声を伝えるシリーズ第3弾。

目次 : 第1章 突然の写真の展示拒否―隠される“過去”と“現在”(不可解な展示拒否/ たった一枚の写真でも表現の自由 ほか)/ 第2章 除染 目標なき公共事業のゆくえ(除染を行なっても/ 「除染神話」の形成 ほか)/ 第3章 「復興」がつくる新たな「安全神話」(「復興」という名の建設ラッシュ/ モニタリングポストへの不信と行政への怒り ほか)/ 第4章 「抵抗」に連帯していく文化はあるか(アレクシエービッチさんの福島訪問/ 「抵抗」に団結していく力は ほか)

【著者紹介】
豊田直巳 : フォトジャーナリスト。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)会員。1956年静岡県生まれ。1983年よりパレスチナ取材を開始。中東、アジア、バルカン半島などの紛争地をめぐり、人々の日常を取材している。2011年3月11日に発生した東日本大震災・原発事故の翌日から、福島の現地に入り、取材を開始した。2003年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Nobu A

    豊田直巳著書初読。19年刊行。文章で楽しませてくれる作家に対して、報道写真家は端正な文を綴り、加えて現地に足を運び、写真で現状を伝えてくれる。その姿勢には頭が下がる。しかし、何とも言えない読後感。誰が悪いんだろうか。無策の政府にも腹が立つが、原子力に依存した日本人にも非がある。福島第一原発事故で苦しむ地元の人達。若ければ他所で職を探し、新しい生活を送ることも比較的難しくないだろうが、生まれ育った場所に愛着がある高齢者には移住が簡単でないことは容易に想像出来る。どのような形の復興が待っているのだろうか。

  • tsubomi

    2023.03.27:原発事故後に避難生活を続ける人、地元へ戻る人、戻るかどうか迷っている人、被災者に対して腫れ物に触るように扱う一方で神経を逆撫でするような暴力的な扱いをする者たち、過去の原子力政策をなかったことにしようとする原子力ムラと行政。アウシュヴィッツ強制収容所のゲートの文言が残されているように残したらいいと思うし、何を消したってなかったことにはならないのに、日本政府は揉み消すのが常套手段だなぁ、と、読みながら改めて絶望感でいっぱいに。この国のどこかに希望が転がっているといいけれど。

  • かわくん

    福島は原発事故後、多くの方が避難を余儀なくされた。しかし時間がたち、「復興」とう言葉が強調され、被害そのものに目が向けられなくなってきた。古里への帰還が始まった地域では、戻る、戻らないという選択を避難者自身が主体的に決められない現実が浮かび上がる。戻らない=自主避難=補助なし、という具合に選択の幅が行政によって狭められているという。避難した方たちと同じ目線で発信し続けるジャーナリストの著者が、このような施策に疑問を投げかける。それに私たちがどう向き合うのかを問われている。

  • 星辺気楽

    とにかくむちゃくちゃなこの国。

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