豊崎由美 / 栗原裕一郎

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石原慎太郎を読んでみた

豊崎由美 / 栗原裕一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562049356
ISBN 10 : 4562049359
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

誰もが石原慎太郎を知っている。
しかし小説家としての彼は、そして戦後史に彼が残した功罪は、どれほど知られているだろう?


知られざる膨大な作品群を読み解き、その真価と業績を徹底討論! 戦後史のダークマターの正体解明!


栗原裕一郎 (くりはら・ゆういちろう)
1965年生まれ。評論家。文学、音楽、美術、経済学など多岐にわたるフィールドで活躍する。著書『〈盗作〉の文学史』(新曜社、日本推理作家協会賞受賞)でいにしえの盗作疑惑について調査したことがある程度で、幸か不幸かこの本以前は、石原慎太郎とは無縁の安穏な人生を送っていた。その他の著書に『本当の経済の話をしよう』(共著、ちくま新書)、『村上春樹を音楽で読み解く』(共著、日本文芸社)、『バンド臨終図鑑』(共著、河出書房新社)などがある。


豊崎由美 (とよざき・ゆみ)
1961年生まれ。ライター、書評家。『GINZA』『本の雑誌』『TV Bros.』など多数の媒体で連載を持つ。大森望との共著『文学賞メッタ斬り! 』シリーズ(PARCO出版、ちくま文庫)では、石原慎太郎の芥川賞選評への容赦ないツッコミが評判を呼び、文壇のヒール「シンちゃん」の存在が脚光を浴びることとなった。そのほかの著書に『そんなに読んで、どうするの?』『どれだけ読めば、気がすむの?』(アスペクト)、『勝てる読書』(河出書房新社)、『正直書評。』(学習研究社)、『ニッポンの書評』(光文社新書)、『ガタスタ屋の矜持 寄らば斬る! 篇』『ガタスタ屋の矜持 場外乱闘篇』(本の雑誌社)、岡野宏文との共著『読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド』(メディアファクトリー)などがある。Twitte文学賞の発起人でもある。




【著者紹介】
栗原裕一郎 : 1965年生まれ。評論家。文学、音楽、美術、経済学など多岐にわたるフィールドで活躍する。著書『“盗作”の文学史』(新曜社、日本推理作家協会賞受賞)

豊崎由美 : 1961年生まれ。ライター、書評家。Twitter文学賞の発起人でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • harass

    石原慎太郎の小説は現在ほぼ評価されていないが、実際に読んでどうなのかと検証する月1計12回のライブイベントを書籍化したもの。アンチ石原の書評家豊崎由美と栗原以外にもゲストが数名。三島と同時期にデビューし日本の芸能史さえ影響を与え、60年以上いまだに作品を書いていることが驚異であり、過去作のほとんどが絶版であり、主要長編短編を読む、二人の率直な論評がいろいろ面白い。辛辣な豊崎の評価が高い作品が意外に多くちょっとは読みたくなった。ゲストの中森明夫いわく、慎太郎は才能だけの人と。読み物としてオススメ。

  • garth

    慎太郎って真樹日佐夫を前にした梶原一騎みたいなものなのかなあ。あと「慎太郎って「行為」を描く時は文章が自信満々で溌剌としてるんだけど、「心理」を描く段になると、自信がないのか、途端にクリシェや通俗に頼るようになる」(p.86)という豊崎社長の指摘が鋭すぎると思った。

  • そうたそ

    ★★★★☆ 作家石原慎太郎の知名度はどれほどのものなのだろう。それはもちろん作品を読んだことがあるという意味で。個人的には読まずに批判ばかりしている人が多いという印象だ。かの有名な「太陽の季節」も読んでみたがそんなに悪くなかった。まさに「読まず嫌い」な石原慎太郎の作品を掘り下げてくれているこの作品。非常に良書である。本書で取り上げられている慎太郎作品にはまだ読んだことのない作品も数多い。今一度。石原慎太郎の作品をじっくり読んでみてもいいかもしれないな、と思わせてくれた一冊であった。まずは「化石の森」かな。

  • sawa

    ★★★★☆ 慎太郎嫌いでお馴染みの豊崎由美。実はいままでちゃんと石原作品を読んだ事がなかったそう。普段あんなに野次ってるくせに、作品はきちんと評価していてえらいと思う(書評家としては当たり前だが)。慎太郎が芥川賞を受賞した回を「メッタ斬り」する事によって、彼の受賞は妥当であった事が分かったり、身体性における描写は大変優れ、しかしやっぱりトンデモ作品も多数ある事など、多くの事が分かったようだ。出版後、慎太郎本人から版元経由で飯の誘いがあったという。是非実現していただいて、会話を活字にしていただきたい。(図)

  • ホッタタカシ

    かなりバラエティショー感の強かった会場トークが、活字化されるやすっかり細密な文芸批評になっている。この印象の変化はむろんテキストや引用文献の原文が直に読めることも大きいとはいえ、対象が「石原慎太郎」でなければ、ここまでの変化は起こるまい。実際のところ、慎太郎の小説は意外に面白いのだ。特に50年代後半〜60年代のモラルや規範に対する“嫌悪”の感情が原動力となった作品群は今も妖しい魅力を放つ。が、その感覚の持ち主が、特に成熟することもなく、政治家となって大衆に君臨している状況の不気味さもまた浮かび上がる。

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