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日本幻想文学集成 18

豊島与志雄

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336032287
ISBN 10 : 4336032289
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1993
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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 都会を舞台にした幻想小説集。  芥川と...

投稿日:2009/11/26 (木)

 都会を舞台にした幻想小説集。  芥川と同世代で翻訳や童話で名は通っているが、小説家としての作者をもっと評価し、文庫の体裁で気軽に読めるようになってほしい。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    今まで豊島与志雄氏を知らなかった事を悔しく思ったことはない。これ程まで、日常の中でふと浮かび上がってくる不可思議な現象を幽玄な筆致で描ける幻想小説作家がいたなんて!一種の不気味な無防備さと噛み合わなさを持った女性に付き纏う男の心理を描いた「白蛾」。真っ白な物体ともいうべき女体とぼってりとした腹を抱えた白蛾が妖艶さを呼応させるように思えた。但し、日常の怪異を描ける作者は怪異に好かれない御仁だったようだ。青江派の刀に纏わる怪異が出ないかとそわそわしていたら…な「怪異に嫌はる」の納得の仕方が可愛らしい。

  • shinano

    さて、豊島与志雄である。不思議な魅力を感じた作家であった。この本には彼の作品の中の神秘的・幻想的・超自然的なものが収められているが、随筆などを除くと彼の小説の多くがこの世界観のものだそうだ。彼を初めて読んでみて、これまで読んできた他の作家の「幻想文学」とは少し違うような印象を持った。わたしには、描かれている人や物や現象が怖いだとか不気味だとかいう感受ではなく、寂しさと虚しさの具現手段であり隠喩のひとつの様にも受け止められた。日本民族独特であり共通する幻想視感なのかもしれない。がしかし、彼には深度がある。

  • hgstrm2

    この世の中に蠢く幽気に毒されながら、過去と断絶し、捨て身で自らの矜持としての貴族性を貫く。異様な焦燥と緊張感の中、そのまわりをぐるぐると回る火から逃げまわり、人間性を解体せられた人間は、その火の消えたところで、うつろな木偶として神々しい美しさを帯びる。それは白痴か、新たな創造か。これはただ事ではない。これだけ素晴らしい作家がほぼ無名でその作品がほぼ入手できないという現代日本の読書界の貧困、出版会の無知或いは怠慢。

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