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おもてなしロボ

谷川保子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784862727787
ISBN 10 : 4862727786
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan

Content Description

保育士として子どもを見守るまなざしと、置き去りにされるロボのかなしみ
「ケア」の本質を見つめる348首

川野里子、山崎聡子、藪内亮輔 三氏の栞付き

谷川がうたう子供たちの生は、素の命の写し絵であり、本当は私たちが心になお抱えている命の裸形だ。
──川野里子

自分の内面をそっくり他人に明け渡してしまったような歌いぶりに、
そこはかとない不安と目眩がするような幸福感を同時に覚えた。──山崎聡子

そうか、ほどかれることは、うしない、忘れ、消えゆくことは、とてつもなく美しい、世界からの恩寵なのだ。──藪内亮輔



【歌集より】

もういちどふれてください改札をわたる私をひきとめる声

目のあった人に尽くしてしまうから後ろから起動「おもてなしロボ」

冷凍庫をゆりかごにして受精卵は同僚が辞める日を待っている

手のなき子が心に幹をえがきつつ大きな栗の木の下で踊る

ほのひかるデジタル時計0になりわたしのことをわすれてくれた

【著者紹介】
谷川保子 : 1975年5月30日千葉県千葉市生まれ。2018年、かりん賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • あや

    著者は1975年千葉市生まれ。かりんの会に所属して馬場あき子さんに師事。本書は2024年刊。2015年にかりんの会に入会し2018年にかりん賞受賞。敬愛する歌人、川野里子さんが栞文を書かれているので手に取る。第一歌集である。大学卒業後長らく保育士さんをされて現在は障害児発達支援施設にお勤め。保育士さんならではの作品がとくに心に残る。   妊娠を希望する人は手をあげて裁きのごとき保育士会議/ひとりきり少女がトイレで子を産みぬ吠えただろうかコヨーテのごと/満月にわれは破水し生焼けの人と獣に分かれてゆきぬ

  • わいほす(noririn_papa)

    保育士である著者の第一歌集。「夏季保育の大きなホールに園児らは散らばったひらがなのごと寝る」子どもたちの寝姿を「散らばったひらがな」という比喩は秀逸。私も園児たちが仰向けに思いのまま大の字(両肘、両膝が曲がっているので大ではない)に寝ている可愛い様子をなんと表現したらよいかと悩んだことがあり、なるほどと思った。一方で「おりこうな子に育てたらもったいないわれ保育士に向かぬほいくし」はちょっと保育への考え方が表層的のような。と、つい歌集を超えた読み方をしてしまう(笑)。ピンクの栞文は高齢者には読めません(笑)

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