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ISBN 10 : 4772281290
Content Description
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地球環境学は50年の歴史をもつ。これまでは自然科学を中心にさまざまな分野から,地球環境の危機が指摘されてきた(地球温暖化や水環境,砂漠化,生物多様性など)。今日は,単に危機が提唱されるだけでなく,さまざまな分野の定量的な分析をもとに「プラネタリー・バウンダリー」越えの問題が,毎年分野別に図として国際社会で提示され,早急の解決が求められる重要課題となっている。その結果,現在の地球環境学は,自然科学だけでなく経済学や法学,公共政策学などの社会科学のほか,哲学や倫理学など人文学に及ぶ進化をとげている。
多くの分野が関係する新たな地球環境学について,社会科学・人文科学の多分野と地球環境学との関連を文理横断の視点から俯瞰してコンパクトにまとめた本が,シリーズ「未来社会をデザインする」である。
「包摂」(Inclusion)と「正義」(Justice)の観点から考察したI巻につづき,II巻では,人間側の「認識」(Cognition)と「行動」(Behavior)をテーマに,課題を洗い出す。分野別に地球環境学との関連を述べた全10章を通読すると,以下のキーワードについて,地球環境学との関連が深く理解でき,文理横断の観点からの課題解決の方向性がみえてくる。
[II巻で扱う主なキーワード]
集団の世界観,利己性と利他性,リスク心理学,行動経済学,ESG投資,ナッジ,災害トラウマ支援,予防原則,ナラティブ,AI社会,直感的判断と論理的判断,短期的視点と長期的視点,同調性と独自性,人間主審主義と環境原理主義,人と自然の分離主義と非分離主義,IPBES,Six Americans, Five Japanese, OECDのBASICフレーム,など。"
【著者紹介】
谷口真人 : 総合地球環境学研究所 特任教授。国際測地学・地球物理連合フェロー、日本地球惑星科学連合フェロー。日本地下水学会学会賞、日本水文科学会学術賞、文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)を受賞。日本学術会議連携会員、Future Earth Nexus KAN運営委員。理学博士。専門:水文学、地球環境学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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