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孤独のグルメ

Jiro Taniguchi

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784594028565
ISBN 10 : 459402856X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2000
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

孤独な男のアンチ食通の美学!

【久住昌之「あとがきにかえて」から】
入ったことのない飲食店に入る時、ある種の「勇気」がいるのはなぜだろう。
 別に黒塗り壁の料亭にフリで入ろうというのでも、ネクタイ・ジャケット着用してない人お断りのフランス料理店に飛び込もうというのでもないのに、だ。
 単なる、いや単なると言っちゃ失礼だ、どこにでもありそうな、レバニラ炒め定食680円冷や奴付きなんてメニューの定食屋、半ちやんラーメン600円なんていうラーメン屋、そういう店に、しかし初めて入ってみようかどうしようか、という時の話である。

……(中略)……

 ひとりで入るコワサを、ビクビクしてる自分をわかっていながら、イイ店を見つけた時の喜び、早く人に教えたい…でも教えたくない、という気分。それが、グルメガイド読んで店の外にゾロゾロ並んで食う連中にわかるものかバカヤロー!

Content Description

主人公・井之頭五郎は、食べる。それも、よくある街角の定食屋やラーメン屋で、ひたすら食べる。時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、彼はつかの間自分勝手になり、「自由」になる。孤独のグルメ―。それは、誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為だ。そして、この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の「癒し」といえるのである。

目次 : 東京都台東区山谷のぶた肉いためライス/ 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司/ 東京都台東区浅草の豆かん/ 東京都北区赤羽の鰻丼/ 群馬県高崎市の焼きまんじゅう/ 東京発新幹線ひかり55号のシュウマイ/ 大阪府大阪市北区中津のたこ焼き/ 京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼き肉/ 神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼/ 東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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マンガ、小説そして映画のいずれにおいても...

投稿日:2012/10/28 (日)

マンガ、小説そして映画のいずれにおいても、気に入った作品は何回も読んだり観たりする。繰り返し繰り返し。そのうち(それは二回かもしれないし十回以上かもしれない)、「あっ、もういいな」という卒業のタイミングが訪れるので、保管スペースの関係上処分することになる。しかしこの作品は購入後十年以上経過しているにもかかわらず、大掃除や引っ越しという大量粛正イベントをくぐり抜け、気まぐれに手に取った後必ず、本箱の所定の位置へと返却させる。グルメという言葉が不要なほどのハードボイルド感が魅力。

build2destroy さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中

    「お腹のすく本」を紹介する読書会で紹介されて面白そうだったので、読んでみた。期待通りの内容で、嬉しかった。実際にこの本を読んだら、お腹がすくし、ここに紹介されている料理を食べたくなってくる。「グルメ」という題だが、高級なものは少なく、回転寿司やたこ焼きなどの庶民的な食べ物が出てくる。主人公は一人で食事をするので、題に示されているように孤独な食事だ。寂しい状態だが、好きなものを食べるので、本当の自分に戻れる心弾む時間を持つことができる。その点に深く共感した。

  • 森林・米・畑

    お酒の呑めない主人公・井之頭五郎がよくある街角の定食屋、レストラン、食堂でひたすら食べるだけ。時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、彼はつかの間の自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為だ。この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の癒しといえる。この舞台は90年代。まだ一人メシブームになるかなり前からそこに目を付けた作者にも恐れ入ります。

  • けんとまん1007

    BSの再放送で、毎週日曜日に観ている。息子が、中古本を買ってきたので、早速、読んだ。息子曰く「15分が8頁になってる。」と。読みながら、あの科白が、あの声で聴こえてくる。「いいじゃないかぁ。」・・・そう、そう。

  • lonesome

    やっと読めた!ドラマ版の松重豊先輩演じる井之頭五郎さんがすごく好きなので原作を読むのを楽しみにしていたんだけど、序盤の五郎さんはなんだか少し心の声が辛辣で、だけど話が進むうちになるほどそれには強がりのようなものがあったのだなあとわかってきた。自分は一人で知らない店に入ることが苦手なので逡巡する気持ちも理解できるし、食事を楽しみたいのにまわりの空気が気になるとか勇気を出して店に入って注文した料理を食べて満足した達成感とか共感できる。高崎の街もだいぶ変わったけどあんな風情の焼きまんじゅう屋はまだありそうだ。

  • ぶんこ

    漫画で、しかも字が小さすぎて老眼には辛かったです。五郎さんの食べる量に圧倒されました。お昼から凄い量ですね。美味しい物を目の前にすると少食は悔しい。ギャル曽根ちゃんのような、スリムなのに大食いの胃袋が羨ましい。お腹が空いてる時に入り易いお店が無かったりと迷って彷徨う場面が印象的でした。

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