Books

今ひとたびの、和泉式部

諸田玲子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087710458
ISBN 10 : 4087710459
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan

Content Description

「わたくしは恋をしようと思います。たとえ浮かれ女と蔑まされようとも」
謎多き和泉式部の生涯を、新たな視点から描いた長編歴史小説!

恋愛遍歴を重ね、恋多き女と言われた和泉式部だが、それには切ないわけがあり……。
最初の夫との理不尽な別れと、幾人かとの恋愛。そして政の政略による二度目の結婚。謎に包まれた死――。
和泉式部の養父である大江匡衡と赤染衛門の娘・江侍従は式部に魅せられ、「和泉式部物語」からあえて省かれてしまった真実を探ろうと奔走し、そして辿りついた、恐ろしくも悲しいその生涯とは――。


【著者紹介】
諸田玲子 : 静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。外資系企業勤務を経て、向田邦子、橋田壽賀子、山田洋次などの台本のノベライズや翻訳を手がけた後、作家活動に入る。1996年『眩惑』でデビュー。2003年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、2007年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、2012年『四十八人目の忠臣』で歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 優希

    艶やかな平安絵巻と思いきや、淡々としたミステリー仕立ての物語でした。赤染衛門の娘と和泉式部が交互に語る現在と過去。そこに色恋を彩った男性たちの死が絡んでくる。多くの死を見つめながらも、女流歌人として名を馳せていく姿は興味深いところでした。恋多き女性としての遍歴も描かれていますが、その生きた姿そのものが印象的です。

  • yumiko

    大好きな和泉式部の名に惹かれて、著者初読み。平安の歌人和泉式部は、数々の優れた恋歌を残し、恋多き女としても名を馳せた。赤染衛門の娘が式部と縁のあった人々の話を聞き、彼女の生涯を紐解くミステリー仕立て。(以下辛口)もう少し筆を尽くしてほしいと思うところが多々、正直物足りなさが残った。結末に至っては、著者が何を描きたかったのか分からない。「和泉式部日記」が素晴らしいものであるがゆえに、二次創作であるならば、式部の魅力をより引き出すような作品であってほしかった。

  • NAO

    藤原道長に「浮かれ女」と呼ばれた和泉式部の恋の遍歴。彼女の生きざまを、赤染衛門の娘が語る『今』と和泉式部が語る『過去』で読み解いていくミステリ仕立ての話。和泉式部の周辺の男たちの死に絡めて描かれる、当時の貴族社会の闇の部分。「わが世の春」を謳歌していた道長のなんという力。ただ、私は、貴族でありながらも武勇に優れ笛の名手でもあった藤原保昌の描かれ方にショックを受けた。

  • 星落秋風五丈原

    現在と過去の二重構造。赤染衛門の娘が幼い頃ゆかりのあった和泉式部の死の謎を探っていく。平安時代をいかにわかりやすく描くかということに焦点を絞ったのかな。

  • baba

    戦国時代物が続いたので新鮮でした。陰謀、策略が渦巻く貴族社会で思うように生きられない女性が夫や恋人に禍が及ばぬように心を押し殺して歌にすることで生きる様が和歌と共に綴られる。赤座衛門の娘の語りと並行して道長、彰子、紫式部などが登場し煌びやか、後半はにわかにミステリーで最後まで惹きつけられて読了。華やかな世界の傍らで飢餓や疫病で死んで路傍に捨てられる格差に心が痛む。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items