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領土 ちくま文庫

諏訪哲史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480440358
ISBN 10 : 4480440356
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan

Content Description

甘美、恍惚、恐怖‥‥芥川賞作家・諏訪哲史が放つ「小説」の極致。馥郁たるイメージに彩られた幻想文学10編。解説 富岡幸一郎・山尾悠子

【著者紹介】
諏訪哲史 : 小説家・批評家・随筆家。1969年名古屋市生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。独文学者の種村季弘、美学者の谷川渥に師事。2007年に小説『アサッテの人』で群像新人文学賞・芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • rinakko

    堪能した。狂おしい追想の中で途方に暮れる少年たちの姿を見送りながら、不可思議な言葉の連なりの間を揺蕩う心地は格別だった。あくまでも小説であることに拘った実験的な幻想小説であり、散文詩の方法を使って譜面のように文章を読ませる試みがされている。とりわけお気に入りは、思わず笑ってしまった(水の循環w)「尿意」や、ポール・デルヴォーの女たちみたいなマネキンの場面も好きな「百貨店残影」、度を超えた巨大彫刻群の眺めに慄く「聖家族学園」、無人の地下街にたたずみ少年の頃の記憶をたどり始める「中央駅地底街」。

  • ふるい

    素晴らしかった。言葉のリズムと幻想と郷愁と。次第に詩のような形式へシフトしていくのは、小説という枠組みへの挑戦であった。 「市民薄暮」の電車の中に転がる欠損少女たちのイメージが凄まじい。「百貨店残影」は廃墟となったデパートのフロアを順番に巡るのが楽しい。最後の「先カンブリア」はいのちの予感に満ちた太古の海が目に浮かぶようで陶然となる。

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