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縄文vs.弥生 先史時代を九つの視点で比較する ちくま新書

設楽博己

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480074515
ISBN 10 : 4480074511
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

採集狩猟を中心とした縄文時代から、農耕を営み文明化や国家の形成が進む弥生時代へ。一般に日本の歴史の大きな分水嶺がここにあるとされてきた。では、この対照的な二つの時代は実際にはどのようなものだったのか。縄文と弥生の文化を専門とする第一人者が、最新の研究成果に基づき、農耕、漁撈、狩猟、通過儀礼、祖先祭祀、格差、ジェンダー、動物表現、土器という九つの視点から当時の生活を描き出す。さらに現代社会が抱える問題の起源を検証する。

目次 : 1 経済活動の基本原理(縄文農耕と弥生農耕―レプリカ法で探る/ 二つの漁撈と海人集団の役割/ 山と里の狩猟民)/ 2 ライフヒストリーと社会(通過儀礼の変容―耳飾り・抜歯・イレズミ/ 祖先祭祀の三つの形―縄文と弥生の死生観/ 不平等と政治の起源)/ 3 文化の根源・こころの問題(土偶が映す先史のジェンダー―男女別分業と共同参画の起源/ 立体と平面―動物表現にみる世界観/ 縄文土器と弥生土器/ 弥生のなかの縄文)

【著者紹介】
設楽博己 : 1956年、群馬県生まれ。1978年、静岡大学人文学部卒業。1986年、筑波大学大学院歴史人類学研究科博士課程単位取得退学。国立歴史民俗博物館・駒澤大学・東京大学を経て、東京大学名誉教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 壱萬弐仟縁

    文化体系のサブシステムとしての文化要素の多くが農耕に収斂しているかが弥生農耕と縄文農耕との違い(044頁)。信州人として把握。中川村苅谷原遺跡は伊那谷段丘上にある弥生前期の遺跡(073頁)。時間とお金に余裕があれば、一度行ってみたい。他、高山村湯倉洞窟は、破風岳の足元に開口した洞窟という(079頁)。木島平村根塚遺跡から出土の鉄拳は、伽耶地方からもたらされたか、影響を受けたようだ(082頁〜)。縄文耳飾りで、長野市宮ア遺跡石棺墓から出土の人骨耳から直径5p、重さ80g滑車形土製品(089頁)。大きい。

  • みこ

    縄文VS弥生であって縄文人VS弥生人ではない。かつて学校で学んだ歴史では稲作が伝来したから縄文時代から弥生時代になりましたという感じで教わったが、スマホが発明されたからといって、一斉にガラケー人がスマホ人になったわけだはないように、その縄文から弥生への過渡期に焦点を当てた一冊とも言える。

  • 月をみるもの

    「顔の考古学: 異形の精神史」( https://bookmeter.com/books/16986436 ) がとてもよかったんで、この本も即買い。農耕形態、抜歯・刺青などの通過儀礼、ジェンダー論といった個々の研究トピックはどれもこれも最新のワクワクする成果にあふれてる。それだけに最終章の総論が、まとまりに欠けてるように見えてしまうのが玉に瑕か。。。

  • 活字スキー

    こんなタイトルだけど別に縄文人と弥生人が対決したりはしません。これから本格的に学ぼうとか、既にある程度学んでいる人にとってかなり参考になりそうな情報てんこ盛りのかなりガチめな学術書で、素人の自分は正直半分以上流し読みになってしまった。縄文時代は1万年以上、弥生時代だって江戸時代より余裕で長かったのだから、その実態を全て解き明かすのは恐ろしく困難だろう。そしてそれを面白いと思える人にとってはまさに底なしの「沼」なのだろうな。

  • VS.とはついてるものの、縄文から弥生への過渡期への記載が多かった。そりゃ「はい、今日から弥生です」ってふうに変わるわけないよなあ。ジェンダーについて土偶は女性(特に妊婦)を現すものが多く、それの対比として石棒があるが「手のひらサイズだった石棒が中期になると大型化して、大人の背丈より大きいものもあらわれて全く別物になったようである」っていうのは、それは単に別物なのではと思ったりした。そんな棒ならなんでも性器ってそれなんてフロイト…。

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