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甘粕大尉 増補改訂版 朝日文庫

角田房子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022621115
ISBN 10 : 4022621117
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan

Content Description

謎の多い大杉事件の犯人として知られる憲兵大尉・甘粕正彦。巨大な影響力を持った満州国での後半生は、敗戦直後の自決によって終止符を打たれた。膨大な資料と親族、関係者への綿密な取材でその実像を掘り起こした伝記文学の名著を復刊。

目次 : 一 大杉栄殺害事件 大正十二年九月十六日(一九二三年)/ 二 軍法会議 大正十二年十〜十二月(一九二三年)/ 三 獄中 大正十二年十二月〜十五年十月(一九二三〜二六年)/ 四 出獄 大正十五年十月(一九二六年)/ 五 フランス時代 昭和二年八月〜四年一月(一九二七〜二九年)/ 六 満洲へ渡る 昭和四年七月(一九二九年)/ 七 満洲建国 昭和七年三月(一九三二年)/ 八 満映理事長となる 昭和十四年十一月(一九三九年)/ 九 敗戦 昭和二十年八月(一九四五年)

【著者紹介】
角田房子 : 1914年東京府(現・東京都)生まれ。作家。福岡女学校卒業後、ソルボンヌ大学へ留学するが、第二次世界大戦勃発により中退して帰国。60年代より執筆を開始。85年、『責任 ラバウルの将軍今村均』で新田次郎文学賞、88年『閔妃暗殺 朝鮮王朝末期の国母』で新潮学芸賞、95年、東京都文化賞を受賞。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Porco

    満州国成立を関東軍の視座からこと細かく書かれているという点でも本書の意義はあるのかなと。大杉事件の主犯、満映の首魁、きな臭い剣呑な軍人という印象がある甘粕正彦。丁寧すぎるほどに世相や第三者視点を編み込みつつ甘粕を浮き彫りにしようとして書かれているせいか、読みづらくはある。しかし、その時代の模範的人物とされた精神を持つ人物が高い能力を持っていた上で、個人の力でどうにもできない領域で否応無く敗者という烙印を押されてしまった場合、何を考えどう語られるのか?ということを考えさせられるノンフィクションでした。

  • 卯月

    『阿片王』読んだ時、佐野氏の甘粕本に興味を持ったが当時入手できず。調べたら角田氏の本もあったがそれも無理で、十年超経過。本屋の平台で突如発見し即購入。陸士歩兵科だったが怪我で憲兵に転科。震災時の大杉栄殺害犯として服役し、出獄後、鬱々とした滞仏を経て満州へ。溥儀の脱出に関与。満州国建国の関東軍の細かい経緯を読んだのは初めてだ。満州の文化向上に尽くし誠実だがヒステリック、石原莞爾の甘粕評は《思想のない実務屋》。軍籍を離れても精神は純粋培養の軍人の甘粕は、歩兵のまま戦地に行ったほうが本望だったろう。敗戦後自決。

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