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口紅のとき

Mitsuyo Kakuta

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784763011435
ISBN 10 : 476301143X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「この口紅をつけて恋はしないよ」


初恋、結婚、別離…ドラマはいつも口紅とともに。
すべての女性に贈る、角田光代書き下ろし短編小説。


2007年、銀座「HOUSE OF SHISEIDO」で行われた同名の展覧会において、角田光代が書き下ろした「口紅」をテーマとした小説がついに書籍化。
女性の幼年期から高年期まで、さまざまな年齢のシーンでの口紅とのエピソードを描いた作品は、「口紅」の持つ特別な存在感を描き出し、化粧文化のなかで成長していく女性のこころと姿を描き出す。静謐な文体でありながら、しなやかで力強い生命力が感じられる作品は、静かな感動を与える。


著/角田光代
写真/上田義彦


四六判 上製本 112頁(ダブルトーン16頁 写真7点)


◆角田光代 (かくたみつよ)
1967年 神奈川県横浜市生まれ。
1990年 『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞受賞しデビュー。
1996年 『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞受賞。
1998年 『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞受賞。
2000年 路傍の石文学賞、03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞受賞。
2005年 『対岸の彼女』で直木賞受賞。
2006年 『ロック母』で川端康成文学賞受賞。
2007年 『八日目の蝉』で中央公論文芸賞受賞。


Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ

    角田さんにしてはガッカリ。わざわざ日本から航空便で送ってもらわんでもよかったやつ。口紅にまつわる各世代の物語。口紅の特別感はわかる。わたし自身はジムにいくにも、すっぴんで口紅だけはつけるようにしている、とか(そういう世代)。(年下の)ジム友にとってのソレはマスカラだそうだ。人それぞれだね。口紅といえば思い出すのは海外旅行が流行った独身時代のお土産。レブロン(日本ではそれなりのお値段だった)がばらまき用、シャネルは頼まれたときだけ、とか。パールピンクが流行ったよなぁ、とか。まぁそういうお話。

  • 紫綺

    資生堂が企画した展覧会用に書き下ろされた、上田義彦の写真と角田光代の小説とのコラボ本。私は女性を描く時、特に神経を使うのは眼と口である。眼は口ほどに物を言い、口は感情や色艶を表すからだ。この本は、正にその事を代弁してくれている、短編小説なのに詩のような印象的な一冊。

  • たかこ

    読みたい本に登録したのは、5年ほど前。手に取るまで長い時間がかかってしまった。化粧品の中でも口紅は特別感があるのはどうしてだろう。子どもの時から口紅を塗る母を見たりして、大人の女性としての憧れみたいなものが、口紅にはあるのかな。小説のように、口紅にはストーリーがある。私の場合、いつからか人生の節目に自分でクレ・ド・ポー ボーテの口紅を買うと決めていた。けれど、ちょうどコロナ禍でマスク生活になり、口紅自体を塗らない生活になってしまった…。次の節目の時に実行したいと思う。口紅に力をもらって生きていくのもいい。

  • ぶんこ

    まず装丁で、これは高校時代に部活で作成した詩集の装丁とそっくりで驚きました。 著者のエッセイと思い込んでいて、途中で名前が出てきて短編集と気付きました。 幼稚園の頃、母親の口紅、コンパクト、ハイヒールに憧れたものです。 海外旅行土産でも何本か頂いたけど、似合うのは無かった事も思い出しました。 そして65歳の章では、自分の夫が亡くなったとしたらと考えて、切なかったです。 そういえば年々唇が薄くなってきたのを口紅を塗る時に気付いては淋しくなってます。 79歳、私も施設に入っているか、天国にいるか?

  • さよちゃん

    図書館本。薄くて、読むのが遅い私でもあっという間に読み切れてしまう一冊。だけど、読んでいくうちに私は、どんどんとこのストーリーに引き込まれました。女性なら、お化粧した時に何気なく口紅をつけてる事もあるかも知れないけど、こんなにもドラマチックな口紅をつけられる女性に生まれたんだからこそ、おばあちゃんになっても、お気に入りの口紅をずっといつまでも素敵につけていきたい‥と、思った。

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