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旧石器捏造事件の研究

角張淳一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784862652409
ISBN 10 : 4862652409
Format
Books
Release Date
May/2010
Japan

Content Description

2000年11月5日、日本考古学界は崩壊した。「かくも長き捏造」は、なぜ発覚しなかったのか。埋蔵文化財分析に携わる著者が、四半世紀にわたる大がかりな捏造事件の真相に迫る、渾身の1冊。

【著者紹介】
角張淳一 : 1960年生まれ。長野県小諸市出身・在住。國學院大學大学院博士課程(史学考古学)修了。埋蔵文化財整理・図化・分析の考古学研究所(株)アルカ代表取締役。全国の都道府県、市町村より遺物を預かり、今までに約1000遺跡の遺物を手掛ける。石器図化分析数は推定10万点余。日本考古学協会、長野県考古学会、佐久考古学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ステビア

    岡村・梶原が捏造事件の筋を書いたのだ、という恐るべき主張がロジカルに語られている。また、事件の源流はナショナリスティックな日本人起源論にあったともいう。下手な推理小説よりも面白い。もう少し構成を良くできたと思うが。著者は捏造を告発した心労から早逝したという。冥福を祈りたい。

  • K.H.

    ううむ、これは力作。あの忌まわしい捏造事件がどうして起きたのかを、当事者にかなり近い立場の著者が検証する。犯人の功名心だとかプレッシャーだとかに還元してはならない、日本考古学の根深い病巣が窺える。捏造遺物の検証もあるが、専門家にしか判断できないところは措いておいて、素人目にもおかしいと思ったのは、捏造石器が土層にではなくて発掘面に対して水平に埋設されていたということ。これ、本当に気づかなかったのかな。ここまで書いた筆者はその後業界でやっていけたのだろうかと思い検索してみたら、8年前に亡くなっていた。合掌。

  • majiro

    時間がなくなってきていると思った。著者自身が鬼籍に入り、この本の中ですでに、重要関係者の多くが「故」とつけられて紹介されている。残すべきものを残しておかないと、長く禍根が残るように思った。

  • nob sat

    毎日新聞は報道の立場から本を書いたが、こちらは研究者が事件を追及する。まず捏造の時期に前半後半があり、前半の学説に沿った緻密さが後半なくなるという点。そして藤村新一という人物が実は学問的には石器に無知であるという点を明かす。そこから、これら捏造は研究者の知恵がないとできない、つまり共犯というか指導した者がいることを指す。この事件研究は冷徹に、旧石器時代研究者の学説とこれに合致した発掘の捏造をあばく。そして読後には、この著者の方が本当だろうとという確信を得る。最後に著者の考える黒幕の一人、岡村氏の本を読んで

  • 星野七生子

    松藤書に続いて読了。岡村書はまだ読んでないけど、この一冊だけ読めばだいたい把握できるのでは…。徹底して確かな証拠を提示し(ているように思え)、捏造事件と考古学界の関係を論じている。前半は藤村周辺の異常さに驚き、後半は岩宿遺跡などの戦後考古学史と捏造事件の関係に驚かされました(素人なので理解できない部分もありましたが…)。今年の5月に出てまだ初刷なのが信じられないぐらいよい本です。これに比べて先に読了した松藤書はあくまでも感想を述べた研究者のエッセイ(それはそれでおもしろかった)。次は岡村書を読みます。

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