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裸の大地 第二部 犬橇事始

角幡唯介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087817317
ISBN 10 : 4087817318
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一頭の犬と過酷な徒歩狩猟漂泊行にのぞんだとき、探検家の人生は一変し、新たな<事態>が立ち上がった(『裸の大地 第一部 狩りと漂泊』)。百年前の狩人のように土地を信頼し、犬橇を操り、獲物をとりながらどこまでも自在に旅すること。そのための悪戦苦闘が始まる。橇がふっ飛んで来た初操縦の瞬間。あり得ない場所での雪崩。犬たちの暴走と政治闘争。そんな中、コロナ禍は極北の地も例外ではなく、意外な形で著者の前に立ちはだかるのだった。裸の大地を深く知り、人間性の始原に迫る旅は、さまざまな自然と世界の出来事にもまれ、それまでとは大きく異なる様相を見せていく……。

<目次>
泥沼のような日々
橇作り
犬たちの三国志
暴走をくりかえす犬、それを止められない私
海豹狩り
新先導犬ウヤガン
ヌッホア探検記
"チーム・ウヤミリック"の崩壊
*巻末付録 私の地図[更新版]

【著者プロフィール】
角幡唯介(かくはた ゆうすけ)
一九七六年北海道芦別市生まれ。早稲田大卒。探検家・作家。チベット奥地のツアンポー峡谷を単独で二度探検し、二〇一〇年『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』(集英社)で第八回開高健ノンフィクション賞、一一年同作品で第四二回大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞。その後、探検の地を北極に移し、一一年、カナダ北極圏一六〇〇キロを踏破、一三年『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』(集英社)で第三五回講談社ノンフィクション賞。一六〜一七年、太陽が昇らない冬の北極圏を八十日間にわたり探検し、一八年『極夜行』(文藝春秋)で第一回Yahoo! ニュース 本屋大賞ノンフィクション本大賞、第四五回大佛次郎賞。ほか受賞歴多数。一九年から犬橇での旅を開始、毎年グリーンランド北部で二カ月近くの長期狩猟漂泊行を継続している。近著に『裸の大地 第一部 狩りと漂泊』(集英社)。

【著者紹介】
角幡唯介 : 1976年北海道芦別市生まれ。早稲田大卒。探検家・作家。チベット奥地のツアンポー峡谷を単独で二度探検し、2010年『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』(集英社)で第8回開高健ノンフィクション賞、11年同作品で第42回大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞。その後、探検の地を北極に移し、11年、カナダ北極圏1600キロを踏破、13年『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』(集英社)で第35回講談社ノンフィクション賞。16〜17年、太陽が昇らない冬の北極圏を80日間にわたり探検し、18年『極夜行』(文藝春秋)で第1回Yahoo!ニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞、第45回大佛次郎賞。ほか受賞歴多数。19年から犬橇での旅を開始、毎年グリーンランド北部で2カ月近くの長期狩猟漂泊行を継続している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 鉄之助

    探検家・角幡唯介が「裸の大地」を求め犬橇に挑んだ顛末記。裸の大地とは、測量地図には載っていない獲物が豊富な「いい土地」のこと。カラー口絵に掲げられた、飼っていたイヌイット犬の名鑑に心が惹かれた。「プールギ(犬の名前)はジャニーズ系の顔立ち」だという。目元がキムタクに見えてきた。「メス犬カコットは圧倒的に美しく妖艶」、女狐のような怪しい目つき。登場する人間より、大切な犬たち。極北にもコロナの影響もあり、角幡の奮戦記が次第にリアルに迫ってきた。

  • モルク

    「裸の大地」第二部。グリーンランド北部北極圏での犬橇漂泊行。まず現地でイヌイットから犬を買い集め、飼い慣らしそれぞれの適正に合った位置取りを決める。そこまでに四苦八苦。極夜行からの相棒犬ウヤミリックの他10匹の犬たち。悪戦苦闘し言うことを聞かない犬たちに振り回され悪態をつく著者はユーモラスでありながら生死を分ける地であることに冷や汗が出る。イヌイットにとって犬は愛玩動物ではなく労働犬。老いたり用をなさない犬は処分する。著者もその時がくる。自らの手で、絞殺して見届ける。それが飼い主の責任。第一部より興味深い

  • pohcho

    自力で橇を引く旅をしてきた角幡さんが今作では犬橇に挑戦。現地民から犬を買い集め(当然いい犬はゆずってもらえない)十二頭の犬との悪戦苦闘の日々。犬橇は優雅なイメージだが実際にやるのは本当に大変そう・・。その上にコロナもあって不運だった(無人地帯を旅するんだから別に問題なさそうだけど、当時の空気を考えたら仕方なかったかと)。いろいろあったけど犬橇もなんとか形になり、個性豊かな犬たちとの旅は続く・・のかと思っていたら、衝撃的な結末が。愛犬家はつらく読めないかも。でも、これもまた現実なんだと思う(涙・・)。

  • 猿吉君

    自分で橇を引っ張る事から犬橇へのバージョンアップ、1頭→10頭へ増える事で厄介事も爆発的に増えていきます。@文章力が高いのでぐいぐい引き込まれて、たくさんいる犬も終わりの頃には全部覚えちゃいます。A犬に対して優しい気持ちになれなくなる、そのぐらい過酷。B使えなくなった犬、飼い主が責任を取る、ハードな世界です。C先導犬の移り変わりが楽しくもあり悲しくもあります。点数85/100→途中からコロナがやってきて活動が思うようにならないのとラストの衝撃に涙、それでも犬橇の冒険を続けていって欲しいと思いました。

  • みき

    相変わらず真っ直ぐに狂っている(笑)おそらく本人は大真面目。傍から見たら「この人は何をしているのか?」と疑問にしか思われないだろう。冒険を脱システムとし漂泊を是とする角幡さんが犬橇を引いてエスキモーの伝統に組み込まれていく様は、厳密に言うと脱システムという点からはどうなんだろうと疑問に思わなくはない。しかし著者が犬橇に引き込まれ、犬と心を通わせ、氷原を踏破していく様を想像するとそんな疑問は吹き飛んでしまう。そして長年の相棒や先導犬を亡くした著者が今後、どう犬橇と向き合っていくか今から楽しみです

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