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空白の五マイルチベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む 集英社文庫

角幡唯介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087468823
ISBN 10 : 4087468828
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

チベットの奥地、ツアンポー川流域に「空白の五マイル」と呼ばれる秘境があった。そこに眠るのは、これまで数々の冒険家たちのチャレンジを跳ね返し続けてきた伝説の谷、ツアンポー峡谷。人跡未踏といわれる峡谷の初踏査へと旅立った著者が、命の危険も顧みずに挑んだ単独行の果てに目にした光景とは―。第8回開高健ノンフィクション賞、第42回大宅壮一ノンフィクション賞、第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞。

目次 : 第1部 伝説と現実の間(一九二四年/ 憧憬の地/ 若きカヌーイストの死/ 「門」/ レース/ シャングリ・ラ)/ 第2部 脱出行(無許可旅行/ 寒波/ 二四日目)

【著者紹介】
角幡唯介 : 1976年北海道生まれ。早稲田大学探検部OB。2010年『空白の五マイル―チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で第8回開高健ノンフィクション賞、第42回大宅壮一ノンフィクション賞、第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞、12年『雪男は向こうからやって来た』で第31回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • yoshida

    チベット奥地のツアンポー峡谷。現代に残った最後の人類未踏の地が、そのツアンポー峡谷の五マイル。著者は空白の五マイルの踏破を目指し、チベットに向かう。実際にNHKも関与しツアンポー川をカヌーで下るという企画が実行された。日本屈指の実力者二人が挑むも、結果は失敗し一人は命を落とす。まさか著者が単独行でツアンポー峡谷を踏破できるとは思っていなかった。ガイドと別れ、装備も不充分な状況で、生命の危機が迫り来る。何とか著者が生還出来たことは数々の僥倖による部分も大きいだろう。まさに現代の決死行と言える内容であった。

  • Aya Murakami

    ナツイチ 2017ナツイチ2019 早稲田大学探検部…。早稲田の学生でもOBでもないですがちょっとだけでも部員の方と話をしてみたいです。たぶん元は白だったであろう茶色に変色した服を着た人にホームレスに関心を抱く人に…。本書を読んで「仙人みたいな人達だなぁ」と感心しました。 作者自身もツァンポーに挑み最初から最後まで命がけの冒険を繰り広げるわけですが…。 チベットということで中国当局の圧力の話もリアルでした。ケータイの普及で密告の恐怖がほぼ日常…。ITのデメリットを感じます。

  • ゆいまある

    読み応えあった!チベットの奥の秘境中の秘境ツアンポー大峡谷に、地図にも載っていない「空白の5マイル」がある。そこを命がけで単独で旅したシリアスな冒険もの。高野秀行さんの後輩だそうで、出だしはあの早稲田のアパート。この秘境で亡くなった先人、武井義隆さんについても書かれてあり、武井さんの出身地高松市を筆者が訪れる。ついでに武井さんの高校の同級生にも取材を行っており、眼科の白神先生が登場。あれ、チベットの奥地の話を読んでいるつもりが何故か私のご近所物語。後半はこのまま山の中で飢え死にするかと手に汗握って読んだ。

  • gonta19

    2016/1/21 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2017/5/1〜5/16 開高健ノンフィクション賞などを受賞した、角幡さんのいわゆる出世作。21世紀を迎えようとする時期に未だ未踏の地であったツァンポー渓谷に挑んだ記録である。何と言う血湧き肉躍る冒険か!Google EARTHで探してみたが、特定出来なかったが、まさに男のロマンだなぁ。古臭いけど。

  • ホークス

    中国チベットにある世界最大の峡谷ツアンポーへの単独行。落差六千メートルの谷底には桁違いの水量を持つ激流。至る所で巨大な岩壁に出くわし、道は殆ど無い。チベット問題激化の頃で中国当局にも秘密だ。当然ピンチと危険の連続になる。この場所は100年前に「空白の5マイル」を残して踏破され、1990年代にはその一部も解明された。残る未解明部に挑んだ著者は、過去の探検家たちをしっかり描写する事で、優れた迫真性を本書に与えた。中でもカヌーイストの先輩の話は、冒険家精神とは危険なものであり、それ故に尊いと訴えていて忘れがたい

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