Books

狩りの思考法 アサヒ・エコ・ブックス

角幡唯介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784879506368
ISBN 10 : 4879506362
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

未来を見つめて、いまを直視できない私たちへ。現実は、とても残酷だ。でも現実は、とっても美しい。

目次 : コロナ以後と未来予期/ 死が傍らにある村/ ナルホイヤの思想/ 計画と漂泊/ モラルとしてのナルホイヤ/ 偶然と調和/ 死んだ動物の眼

【著者紹介】
角幡唯介 : 1976(昭和51)年北海道生まれ。早稲田大学卒業。同大探検部OB。新聞記者を経て探検家・作家に。チベット奥地にあるツアンポー峡谷を探検した記録『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞。その後、北極で全滅した英国フランクリン探検隊の足跡を追った『アグルーカの行方』や、行方不明になった沖縄のマグロ漁船を追った『漂流』など、自身の冒険旅行と取材調査を融合した作品を発表する。2018年には、太陽が昇らない北極の極夜を探検した『極夜行』でヤフーニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞を受賞し話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ゆいまある

    コロナがパンデミックとなり世界が大混乱に陥った頃、角幡さんはグリーンランドから探検する気満々だった。気になって当時Twitter見てたらグリーンランドで鳥を捕まえて発酵させていた。その頃考えたことを纏めたエッセイ。誰とも会わないのになんで移動できないんだよと憤る角幡さん。主語デカな人なのでこの考えたことは別にいいのだが、イヌイットは採取狩猟の生活であり、肉を保存して発酵したもの(つまり腐った肉)を主食にしている。古代人類が主に腐肉とウジを食べていた説が出ているが成程こういう事かと理解が進んだ。【KU】

  • マリリン

    各章のタイトルも魅力的。「コロナ以降と未来予期」は発想に納得。人類が狼を飼いならし犬に進化し、長い時を経て相棒として傍に...犬と人間の深いつながり感じ、自殺率が高いイヌイットの根底にあるものに触れた感をもった「死が傍らにある村」。ナルホイヤ(わからない)を連発する文化から、曖昧な言葉に自然を生きる知恵と文化を感じた「ナルホイヤの思想」。太陽と闇の関係が独特なこの地の諦念の哲学が深い「モラルとしてのナルホイヤ」狩猟への姿勢と海豹の生態が興味を惹く「偶然と調和」等。非日常世界に触れる心地よさを感じた。

  • みき

    私は角幡唯介さんのファンである。何をやってるか分からないし、冒険家を自称したり極地旅行者と変わったり狩人になったり……この人は40代中盤になっても迷いに迷っているのだ。羨ましい。北極近くの街に年間300万近くの維持費をかけて犬ぞり用の犬を15頭ほど飼い、極地を旅歩く。深淵なことを言っているように見えるが多分そんなことはない。そんな角幡唯介さんの新刊。面白くないわけがない。今回も最高でした

  • no.ma

    極夜の探検や、日高山脈地図なし登山を行う著者は、他の探検家の思考とは違う。どこかに到達することを至上なものとするのではなく、今不意におきる偶然に積極的に身をさらし、それに組みこまれることで、つねに自己変容するような旅、漂泊を信条とする。狩猟で旅すれば、その時点で漂泊となるという。イヌイットと縄文人と修行僧を足したような人だ。私も<今目の前>の現実に生きることには賛同するけれど、狩猟で旅する発想は起こらないし、ましてや発酵した生鳥を食べることもできない。こんど知らない街をスマホなしで散策してみようかな。

  • イトノコ

    図書館本。「極夜行」を終えてもグリーンランドに通い詰める著者が、現地のイヌイットと現代人の思考の違いについて綴ったエッセイ。/まず、著者が次のライフワークに北極圏での漂泊の旅を据えているとは知らなかった。次の著書も楽しみだ。で、本作は現地の「ナルホイヤ=わからない」的思考についての考察だ。つまり、現代人は未来を過去とひと続きの確定したものとして予測・計画を立てて生きるが、イヌイットはそれを「わからない」と切り捨てる。真の現実とは不確定なものであり、その中で目の前の事象に取り組むのが生きる事であると。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items