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新・冒険論 インターナショナル新書

角幡唯介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797680232
ISBN 10 : 4797680237
Format
Books
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

GPSに頼る北極探検や、スポーツ化した登山は疑似冒険であって冒険ではない!

では冒険とはいったい何なのか?
構想20年、常に新しい冒険に挑んできた角幡唯介が、満を持して世に送り出す、空前絶後の冒険論!

なぜ、現代のエベレスト登山は冒険ではないのか?
なぜ、ナンセンのフラム号漂流は冒険とよべるのか?

角幡が導き出した「脱システム」という概念で、冒険の本質を考える!

これまでに、チベット・ツァンポー峡谷の人類未踏部踏破や雪男探索、北極探検隊全滅の真相追求、80日間にもおよぶ太陽の昇らない「極夜」の暗黒世界探検など、ジャンルや固定観念にとらわれない創造的な冒険を行ってきた角幡唯介。

本書を読めば、角幡の冒険が、なぜ型にはまらず独創的なものなのか、その発想がよく分かる!

高橋源一郎氏(作家)推薦!

<目次より抜粋>
第一章 本多勝一の冒険論
世界の可能性を拓け/人類史上最高の冒険

第二章 脱システムとしての冒険
エベレスト登山はなぜ冒険ではなくなったか/マニュアル化された登山/神話における脱システム/英雄の冒険を分析する/ナンセンのフラム号漂流/ツアンポー峡谷単独探検の神話構造

第三章 脱システムの難しさ
現代はなぜ冒険が難しくなったのか/冒険のジャンル化/脳のシステム化

第四章 現代における脱システムの実例
変質する北極点到達という行為/なぜ冒険はスポーツ化するのか/人間の世界から狼の世界へ/服部文祥のサバイバル登山/極夜の探検

第五章 冒険と自由
冒険の批評性/自由と自力の関係/人はなぜ冒険をするのか

【著者略歴】
角幡 唯介(かくはた ゆうすけ)
作家、探検家。1976年、北海道生まれ。『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、『雪男は向こうからやって来た』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方』(全て集英社文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞。著書は他に『漂流』(新潮社)『極夜行』(文藝春秋)などがある。

【著者紹介】
角幡唯介 : 作家、探検家。1976年、北海道生まれ。『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、『雪男は向こうからやって来た』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方』(以上集英社文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • gonta19

    2018/4/8 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2020/8/20〜8/23 角幡さんの冒険とは何か、について、まとめられた本。「探検というのはシステムの外側にある未知の世界を探索することに焦点をあてた言葉であり、冒険の方はシステムの外側に飛び出すという人間の行為そのものに焦点を当てた言葉だ」という「はじめに」の一文の考察が素晴らしい。

  • T2y@

    冒険とは批判的性格をそなえた脱システムという身体表現である。 世間と乖離して自分の倫理を獲得し、独自の言葉の意味を見つけて自立すること。 角幡さんは、冒険をこう定義する。 奇しくも読書中に、栗城史多さんのエベレスト遭難の報と、その山行に対する批判の声を耳にする。 もはや、未踏の地も少なく、冒険と呼べる行動も限られる。それでも冒険者は、外の世界を目指すのである。

  • 小木ハム

    『アイツ頭おかしい』と笑われていた人が大体いつも新しい道を拓く。冒険=脱システム=異分子になる。再現性を得るためにマニュアル化された道をたどる行為は、たとえエベレスト登山であっても冒険とは言わない。ナンセンの北極海漂流のような命懸けの無謀性と自主性を含む行為が本当の冒険である。昼と夜が規則的に交代する生活から″脱システム″した著者は、日が昇らない極夜世界に80日間身を置く。そして再び太陽を見られる生活に帰ったとき、想像を絶する有り難みを感じたという。冒険には日常に対する批評性も伴う。

  • zoe

    自分の命を対価に、不透明な未来に対して自由を謳歌していますか?人の通った道ばかりを選んでいませんか?テクノロジーに依存し過ぎているのに、全部自分の力で成し遂げたと思っていませんか?自分で、新しいボーダーを見つけられますか?

  • たらお

    外出できないことから、前ちょっと読んで積んでいた本を読む。初めはスイスイ読むが、途中で何故積んでいたのかを思い出す。そう、この本は冒険論がテーマ。だから冒険という定義を文章や論理でこねくり回していたからで、自分が読みたいものではなかったからだ。しかしながら、脱システム〜現代の便利さ(GPS,携帯など)を廃した冒険など言っていることは分かった。この本で紹介されていた「狼の群れと暮らした男」の話は前も気になったが今回も気になり、機会があったら読みたいと思う次第。

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