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私説ドナルド・キーン

角地幸男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163917115
ISBN 10 : 416391711X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜキーンは英語で書き、わたしに翻訳させたのか?「ドナルド・キーンが知りたければ、その作品と直に向きあうほかない」40年来の友人で、晩年の20年を翻訳者として伴走した著者による初の評伝と作品論。

目次 : 第1部 私説ドナルド・キーン(ドナルド・キーン小伝/ 私説ドナルド・キーン―異邦人の孤独)/ 第2部 日本文学者の原点(十七歳の「フローベール論」/ 二十代の「告白」―終戦直後に書かれた横山正克宛てキーン書簡を読む)/ 第3部 翻訳作法(ドナルド・キーンから学んだ翻訳作法―東洋大学での講演)/ 第4部 評伝を読む(晩年の「評伝」三作を読む―明治天皇、渡辺崋山、正岡子規)/ エピローグ―キーンさんとの時間

【著者紹介】
角地幸男 : 1948年、東京・神田生れ。早稲田大学文学部仏文科卒。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学教授を務める。ドナルド・キーン氏の著作の翻訳者。2002年、『明治天皇』の訳業で、毎日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yyrn

    なぜ日本文学に魅了され、どのように日本との関わりを深めていったのか?自伝や書簡、残された数多くの書籍からその理由や印象的な出来事を取り上げて教えてくれる本(キーン初心者には打ってつけw)。学生時代に英訳版の「源氏物語」を読んで魅了されたと言われているが、戦時中、日本兵士の遺品の手帳や日記の解読を命じられ、そこに書かれた内容の一つひとつにキーン氏が強く感銘を受けたからだと(キーン氏の本を多数翻訳してきた)著者はいう。戦場ではどんな言葉が残されたのか?▼日本文学を海外に紹介し、その評価を高めた第一人者である⇒

  • Hiro

    本書の主人公の高名な日本文学者を、私は学生時代から愛読してきたが、最近は忘れがちだった。しかし本書の、キーン氏となまの日本語との最初の出会いとなった戦時中の話に触発されて、「日本人の戦争」など、改めて氏の著作を読みたくなった。本書の言う通り、国文学者としての正当な評価を受けることなく氏のことが没後急速に忘れられていくようで残念でならない。キーン氏は決して単に、日本文学を世界に紹介した、奇特な親日家に留まるものではないはずだ。本書は翻訳者、友人として長く氏のそばにいた人ならではのエピソード満載で興味深い。

  • takao

    ふむ

  • 鈴木貴博

    ドナルド・キーン先生の本を翻訳してきた角地氏による文章、講演録などを集めたもの。表題作は通常の評伝などとは少し違った観点によるドナルド・キーン論。その他翻訳論、作品論など。周辺の人の視点から見ることでキーン先生について新たなことを知るとともに理解が深まり、また間接的に教えを受けた感覚。大変面白い。

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