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ISBN 10 : 465407628X
Content Description
啄木の三行書き短歌は、「短歌」かそれとも「短詩」か。没後1世紀を経ても結論がでなかったこの問いに決着をつけ、啄木短歌の読み方を一変させる画期的な書。「歌でもあり、詩でもある」と結論づけた著者は、この三行書き短歌を「歌詩」と名付け、それに相応しい読み方を提示する。日本語の美の構造を明らかにする「美学」3部作完結。
目次 : 第1章 啄木歌詩の表現の独自性(一つの「実験」―この短歌を三行に文節せよ/ 『一握の砂』刊行までの啄木の経歴 ほか)/ 第2章 歌でもあり、詩でもある(「はたらけど…」―歌でもあり、詩でもある/ 虚構としての文芸の自在に相変移する入子型重層構造(西郷模式図・モデル)による啄木短歌(一行の棒書き)の構造分析 ほか)/ 第3章 「東海の小島の磯の…」の徹底的解明(「東海の小島の磯の…」―棒書きと三行書き/ 卑小・卑近・卑俗なものへの焦点化 ほか)/ 第4章 啄木歌詩の美学―歌として詠み、詩として読む(望郷の歌/ 女人賛歌 ほか)/ 第5章 三行書きについての諸家の見解―様式・ジャンル論の再検討/ まとめ―啄木短歌の可能性と限界/ 補説 西郷文芸学と相補的・相関的世界観―二元論的世界観批判
【著者紹介】
西郷竹彦 : 文芸学者。1920年、鹿児島生。文芸学・文芸教育専攻。元鹿児島短期大学教授。文芸教育研究協議会会長。総合人間学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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