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保守の辞典

西部邁

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784864880220
ISBN 10 : 4864880220
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2013
Japan

Content Description

人間は“言葉を操る動物”なのだが、刺激力と流通力を持つ言葉の海で、“言葉に操られる動物”となって溺死する例があまりにも多い―言語動物の「実存」、「実践」そして「解釈」。

目次 : 保守―「保守するための改革」/ 伝統―「良き言葉づかい」が「歴史の英知」/ 変化―天命なき変革は単なる破壊/ 地域―地方分権ではなく地域自律を/ 国家象徴―元号の歴史的意味と皇室の社会的意義/ 欲望―「絵画の本質は額縁にあり」/ 国家―「国民とその政府」/ 理性―「狂人とは理性以外のすべてを失った人のこと」/ 大衆―巨人化する大量人と小人化する通常人/ 法―国際社会における力の論理〔ほか〕

【著者紹介】
西部邁 : 1939年北海道生まれ。東京大学卒業。88年に東京大学教養学部教授を辞し、現在、評論家。『経済倫理学序説』(83年、吉野作造賞)、『生まじめな戯れ 価値相対主義との闘い』(84年、サントリー学芸賞)、『サンチョ・キホーテ』の旅(09年、芸術選奨文部科学大臣賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • station to station

    2000年代中頃から2013年にかけて雑誌「表現者」に連載された発言集。人間を「言語的動物」とみる著者だけあって、その時々の政治や社会、経済などの動向、情勢を考える上で鍵となる考え方や言葉について、その語源にまで遡ることで本質的な問題を明らかにしていく。国内外の政治的な議論から日常的な会話にいたるまで、戦後の日本でどれほど言葉が乱れ、またそれによって思考も乱れてきたのか、深く反省せざるを得ない。

  • wanted-wombat

    大衆が革新を望む世の中であるから、昨今では「保守」という言葉はブーワード(非難語)として用いられることが多い。だが、そんな言葉に操られた人々に待ったをかける著である。著者は保守の立場であるようだが、ブーワード的な立場ではない。保守- 革新という二元論を批判し、保守にも革新があるという。つまり、保守主義が保守するのは「現状」ではなく「伝統」であるためだ。だからこそ、著者はブーワード的な保守思想を批判する、先程の二元論で言えば革新の立場をとる。言葉と現状に対し真摯に向き合う、良著であった。

  • G

    良い!!「平衡」こそ正統であり、常識であり、言語である

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