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世界遺産パルミラ破壊の現場から シリア紛争と文化遺産

西藤清秀

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784639025399
ISBN 10 : 4639025394
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

IS(自称「イスラム国」)に破壊された後、初めて露わになったパルミラの惨状―わたしたちにできることは何か。生々しい破壊の現場に向き合い、復興への道筋を模索する―

目次 : 第1章 パルミラ遺跡破壊後の現状(パルミラ・レスキュー事業/ パルミラ博物館所蔵の石彫を対象とした緊急保存修復/ 最新技術を用いてシリア紛争下の文化遺産を護る―シリア古物博物館総局・イコネムによるパルミラ・ドキュメンテーション事業)/ 第2章 シリアの文化遺産と日本の調査団(世界史のなかのシリア/ 日本によるシリア調査の歴史)/ 第3章 紛争下の文化遺産の現状と保護に向けた取り組み(シリア紛争下における文化遺産の被災状況/ シリアにおける文化遺産の保護―現状と課題/ パルミラ遺跡の調査から紛争終結後の取り組みを考える/ ユネスコによる紛争下における文化遺産の保護活動)/ 第4章 パネル・ディスカッション シリアの文化遺産の保護と復興に向けて(東京シンポジウム/ 奈良シンポジウム)

【著者紹介】
西藤清秀 : 1953年生まれ。奈良県立橿原考古学研究所技術アドバイザー、前副所長。米国アリゾナ大学修士課程修了。関西大学博士課程前期修了。1990年から2011年まで、シリア・パルミラで発掘調査と修復復元事業を展開。2016年より湾岸・バハレーンでパルミラと並行期の古墳の発掘調査を主導。2013年から2016年まで日本西アジア考古学会会長を務める

安倍雅史 : 1976年生まれ。東京文化財研究所文化遺産国際協力センター研究員。英国リヴァプール大学博士課程修了、PhD。1997年より、シリア、ヨルダン、イラン、バハレーン、キルギス、アフガニスタン、カンボジアなどで考古学調査と文化遺産保護に従事している

間舎裕生 : 1983年生まれ。東京文化財研究所文化遺産国際協力センターアソシエイトフェロ。ー。慶應義塾大学文学研究科後期博士課程満期退学。2004年より遺跡の発掘調査や文化遺産保存修復事業に携わっており、現在はパレスチナ自治区、ネパール、アルメニアなどをフィールドに活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 宇宙猫

    ★★ 報告レポートのような内容で、重複も多いので流し読み。貴重な遺跡が破壊されてしまうのは非常に残念だが、保存に尽力する人達が多くいることは心強い。

  • Book shelf

    パルミラはシリアにある世界遺産。 ヨーロッパとアジアがぶつかる拠点でシルクロードに位置する隊商都市として栄えました。03年に訪れた時は活気のある街で、本書に出てくる地下墓や塔墓を編者の西藤氏に案内していただいたことがあるのでよく覚えています。15年にISにより制圧され遺跡の大部分は破壊され、盗掘も行われたとのこと。遺跡写真に多数の盗掘孔があったのは衝撃的でした。パルミラ博物館も襲撃され多くの文化財が破壊、流出したとされています。いまだに政情不安ですが、今後どう対処していくのか、熱い議論がかわされています。

  • 磯良

    文化人類学の最前線のレポート。 題目発表から期限まで一週間もない💢ので1時間くらいで読んだが、項目が整理されててありがたかった。 遺跡というと発掘、保全、などしか浮かばないが、こういうところで地域住民やUNESCOとの連携を取るために文化人類学者が必要なのだと感じた。 壁画が塗りつぶされてるところはすごく修復が大変そうだなと胸が痛んだ。奈良の三千院の天井画は、蝋燭の煤で覆われてたお陰で今日まで保護されたと聞いたことがあるが、現代の塗料は化学物質が多いだろうから、壁面を傷つけず剥がすのは大変だろうな

  • K

    2016年に東京・奈良で行われたシンポジウムの内容を書籍化したもの。各研究者が指摘するように、破壊されてしまった文化遺産の保全と再調査が長期的な計画で継続されることを願うばかり。この10年でシリア内外の環境も大きく変わってきている中、いち小市民から一言あるとすると、安全安心に観光できるようになってこの目で実際にパルミラ遺跡を見てみたいものです。

  • トミーチェ

    図書館本。シリア内戦で破壊されたパルミラ遺跡に関する、日本国内でのシンポジウム内容を書籍化。人類揺籃期から東西交流の場へ、文明の衝突の最前線に位置したパルミラの歴史、日本との関わり、破壊の現状報告や修復の計画などを報告。歴史的遺物は狂信と無理解から破壊されたが、それを食い止め守ろうとして奮闘する人々が頼もしい。しかしこみ上げるのはやはり無理解に破壊略奪した武装組織への怒り。彼らが野蛮であるのは確かだが、野蛮さの根底にあるのは人類の遺産への知識を得られなかった無知。そう思うとより苦い。

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