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パーツから考える戦国期城郭論

西股総生

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784651200897
ISBN 10 : 4651200893
Format
Books
Release Date
March/2021
Japan

Content Description

堀・土塁・竪堀・馬出・枡形虎口・横矢掛り・天守…城の“ウエポンシステム”を解き明かす!図版210点収録!「歴史群像」連載、大幅補訂・新章追加で単行本化!

目次 : 第1章 堀―もっとも基本的な城の防禦装置/ 第2章 土塁と切岸―一筋縄ではいかない基本パーツ/ 第3章 竪堀―斜面に刻まれ、敵の横方向の動きを阻む/ 第4章 馬出―虎口における二律背反の解決策/ 第5章 枡形虎口―四角く囲まれた攻防の要/ 第6章 横矢掛りと櫓台―戦国期城郭における火力運用の効率化/ 第7章 曲輪―軍事施設を区画する意味/ 第8章 天守―権威の象徴か、戦闘拠点か/ 第9章 戦国の軍事力編成と城の変化―戦国大名の軍隊は兵種別編成だったのか

【著者紹介】
西股総生 : 1961年、北海道生まれ。学習院大学大学院史学専攻・博士課程前期課程卒業。三鷹市遺跡調査会、(株)武蔵文化財研究所を経て現在フリー・ライター。城館史料学会、中世城郭研究会、日本考古学協会会員。城郭、戦国史関係の雑誌記事、論考、調査報告書を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    城見物は天守や石垣でおしまいなのが大半だが、それだけでない城郭を構成する細かいパーツの数々を教えてくれる。畝状竪堀群や堀切、障子堀、切岸、腰曲輪などの存在は本書で初めて知った。何より城とは戦国時代に軍事施設として発展し、経験や地形を生かし防御の工夫が凝らされてきた事実を再認識させてくれる。今日の日本人がイメージする城主の居宅や権力の象徴としての城は、織豊から江戸期にかけて城の形が進化した結果なのだ。実用品であり兵器そのものである城の実像を、自国の歴史でありながら理解していない人びとへの苛立ちが垣間見えた。

  • スー

    77堀や曲輪や虎口などをパーツごとに詳しく説明されているのでとても分かりやすかったです。地形をどう活かすかや経験から城がどういう風に進化していったかという過程も楽しめました。

  • ようはん

    曲輪や虎口など城郭を調べると登場する用語に関して細かく解説しており新たに知る事も多かった。いかにして城を攻める敵兵の動きを制限するか、敵兵に対してどれだけ複数方面から攻撃出来る構造を作れるかが重要であると感じる。

  • YONDA

    城(土の城がメイン)のパーツについて非常に分かりやすく説明されている。コロナのため城巡りになかなか行けないので、復習にもなり予習にもなりました。最終章の領主別編成から兵種別編成への変遷において、本郷先生が意を唱えていたとは初耳。

  • オルレアンの聖たぬき

    改めて読み直すと発見も多い。『城』とはあくまでも戦闘のための施設で、そこに立てこもるのは戦闘のために集まる人々。そこに居を構えて生活していたのは、それほど多くはないのだとわかる。

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