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アフリカからアジアへ 現生人類はどう拡散したか 朝日選書

西秋良宏

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022630940
ISBN 10 : 4022630949
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ホモ・サピエンス(現生人類)は、いつアフリカを出て世界各地に拡散したのか。旧人や原人がいたアジアに進出した際、彼らの間で何が起き、どうして、ホモ・サピエンスだけが生き残ったのか。彼らは、どうやってアジアの果ての島国、日本列島へたどり着いたのか。私たち自身のルーツにも関わるこれらの問いには考古学や人類学だけでなく関連諸分野の研究者の関心も高く、日々、新たな発見や新説の提唱があいついでいる。拡散の経緯は近年、進展著しいゲノム解析ですべて説明できるものではない。ヒトの生存を支えた文化に何が起こっていたのかの考察も欠かせない。本書では、古代ゲノム解析の成果だけでなく、考古記録や人類化石など伝統的な野外調査の成果、実験考古学、古環境復元、さらには数理モデルによるヒトと文化の交替メカニズムの解析まで、ホモ・サピエンス拡散の物語について文化に視点をおいた最新研究をわかりやすく解説する。

目次 : 1章 現生人類の出アフリカと西アジアでの出来事/ 2章 東アジアへ向かった現生人類、二つの適応/ 3章 現生人類はいつ東アジアへやってきたのか―中国での新発見を中心に/ 4章 日本列島へたどり着いた三万年前の祖先たち/ 5章 私たちの祖先と旧人たちとの関わり―古代ゲノム研究最前線/ 6章 現生人類の到着より遅れて出現する現代人的な石器―現生人類分布拡大の二重波モデル/ 7章 アフリカからアジアへ―文化の視点

【著者紹介】
西秋良宏 : 1961年滋賀県生まれ。東京大学総合研究博物館教授。専門は先史考古学。1991年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得。1992年ロンドン大学大学院博士課程修了。Ph.D.(ロンドン大学)。文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「パレオアジア文化史学」領域代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yamatoshiuruhashi

    人類はどうやって世界中へ広がったか。6人の執筆者による7つの章立て。それぞれの論文の繋がりを日本人としてタイトルづけるとすればこの表題になるのだろうが、実は人類の交代と発展の文化的な考察だとおもう。随所に数式やグラフが出てくるがその考え方の基礎も丁寧に説明されており、理論値そのものは理解できなくても思考過程、推察の理由は理解できる。本書においてはネアンデルタール人と現代人が交雑したこと既に確認された事実とされている学会の研究速度に驚いた。

  • katsubek

    かなり学術的な書。全部を理解するには専門知識を要求する書である。そんなわけで、面白いと思うところを読んでみました。高校で学んだころとは、全く異なるではありませんか。ネアンデルタール人以外の旧人の話、現代人の中に息づいている旧人の遺伝子。新しいことを知るのが、こんなに楽しいとは! 門外漢でも、きっと楽しめます。

  • takeapple

    なぜ、どうやって我々ホモサピエンスは世界中に広がったのか。そもそも人類はどこでどのように進化してきたのか、研究が進んだ今でも大いなる謎である。私が大学で考古学を専攻していた30数年前と比べると分かったこと、定説となっていることは大きく違っている。でもまだ中学校の歴史の資料集などには、30数年前から変わっていない今では覆された記述もある。良く整理していかないとなあ。もしかしてアジアに最初に来たホモサピエンスは、デニソア人やホモフローレシエンシスと共存していたなんて言うことが事実なら何とワクワクすることか。

  • はちめ

    この分野は発掘の進展やDNA分析の進捗により新たな知見がすごい勢いで加わっているが、逆にその事が事実を複雑にしているようだ。グレイトジャーニーがイメージさせるようなロマンチックな現実はなく、アフリカを出た現生人類はそれぞれの自然環境に順応しつつ、既に先住者としてあった旧人と交雑も含め渡り合わなければならなかった。特にデニソワ人の与えた衝撃は大きい。今後さらなる研究の進展が待たれる。☆☆☆☆★

  • hal

    西秋先生が代表の『パレオアジア・プロジェクト』に参加しておられる先生方による、最新の研究成果のようです。昨年成功なさった実験航海プロジェクトの海部先生の講演会を元にした章もあります。DNAに関しては、難しすぎて私には完全に理解できないのですが、科学捜査みたいで興味深いです。ネアンデルタール人は現生人類に出会う前から人数が減って近親婚が進んでいて、現生人類の非アフリカ人もボトムネックだったので人数は少なく、交雑することで現生人類は生き延びられたのだろうか。さらなる研究の進展を期待します。

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