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心淋し川 集英社文庫

西條奈加

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087445657
ISBN 10 : 4087445658
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

江戸、千駄木町の一角を流れる、小さく淀んだ心淋し川。そこで生きる人々も、人生という川のどん詰まりでもがいていた―。悪戯心から張形に仏像を彫りだした、年増で不美人な妾のりき。根津権現で出会った子供の口ずさむ唄に、かつて手酷く捨てた女のことを思い出す飯屋の与吾蔵。苦い過去を隠し、長屋の住人の世話を焼く差配の茂十…。彼らの切なる願いが胸に深く沁みる、第164回直木賞受賞作。

【著者紹介】
西條奈加 : 1964年北海道生まれ。2005年に『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞を、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞を、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミワ

    時代物は何となく敬遠していたけど、読みやすかった。時代が違っても人の想いに大きな違いはない。「冬虫夏草」は今で言ったら毒親?。母の想いが怖い。P44茂十さんの(誰の心にも淀みはある。事々を流しちまった方が…)の言葉が「灰の男」で納得。「灰の男」が心に沁みる。そういう事で茂十さんも流れ着いたんだ。解説も含めて良かった。

  • しげ

    北海道出身作家(河崎さん)の直木賞受賞の吉報が昨日届きました。同じく道産子で3年前に同賞受賞者した西條奈加を読書中でした。時代小説への苦手意識から西條さん初読みとなりましたが見事に先入観を覆えされた感じです。本編に描かれる心町(うらまち)は何故か幼少を過ごした昭和時代の団地住まいを思い出します。差配茂十の章で結ばれるラストはとても良かった。

  • shinchan

    西條さん初読み。ほとんど時代小説を手にしない私ですが、直木賞受賞作と言う事で読んでみました。『うらさびしがわ』と読むんですね。文庫本の表紙の絵に描かれている川は綺麗ですけどね、、、、、、、、。

  • sin

    男はいつまでたっても子供だと言われるけども…表現の仕方は違えども子の時は母に甘え、大人になれば女性に甘え、あわよくば社会に甘える。仕方がないのだろうか?人は養われないと生きてはいけないように産まれ来る生き物だから…一方女性は母になることで否応なしに大人へと羽化するようだが、例え母とならずとも社会のしくみに枷をはめられ大人しくさせられる。程度の差こそあれ今も昔も変わらない人間の物語に人の情とか優しさよりも、大袈裟だとは思いつつも今に至るも大人になれない人類と云う種のもどかしさを感じる。

  • tomoko

    「うらさびしがわ」と読むんだ。江戸、千駄木の寂れた長屋で生きる人々の喜怒哀楽を綴った連作短編6話。“西條作品は厳しさと優しさでできている“という解説に同感。皆様々なものを背負い、もがき、何かを諦めている。そんな中で見出していくささやかな喜び。西條作品は「千年鬼」しか読んでいないが、同じように切ない気持ちになった。そして、この切なさはクセになるかも。

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